乾物の戻し汁考
すっかり台所に立つと手足の冷える季節になりました。
今回はあんまり冷水を触らなくても良い料理をしましょう。
今回は家にあった乾物を使っていきましょう。
椎茸は一番時間がかかりますので前日から水に浸けておいても良いでしょう。
細かい事は省きますが昆布と椎茸はぬるま湯に一時間も浸ければ良いでしょう。
切り干し大根は水で戻しますが冷たいと辛いので少し温かくて良いでしょう。
その分半分くらいの時間にしておきましょう。
まだ少し椎茸は固かったので人参と一緒に煮ます。
味が出るので丁度良いですね。
煮る時は先程の乾物の戻し汁を使います。
最近の椎茸や切り干し大根は機械干しが多いので大丈夫ですが、砂がついているなら底にたまりますのでこの時に取り除いておきましょう。
切り干しはしっかり絞っておかないと勝手に戻りすぎてしまいますので注意しましょう。
他の具も切っておきます。
人参が半煮えくらいになったら切り干し、揚げ等を入れます。
昆布は煮えすぎると崩れるので最後にいれます。
味付けには、大根の色を活かしたいので薄口醤油を1味醂を0,8くらいでよいでしょう。
五分程煮ると
完成です。
さて今回の本題はここからであります。
大根の戻し汁。
騙されたと思って一口飲んでみて下さい。
大根の旨味、甘味がよくでています。
これを捨てるのは勿体無いと思うのですね。
昆布だしをとったあとの昆布や、干し椎茸の戻し汁と一緒です。
出汁と出し殻、戻し汁と本体。
そこにはなんの違いもありゃしないだろうが!(ブロッケンJr.)
一理あるよね。(ザ・ニンジャ)
という訳で汁物にしましょう。
どうしても雑味や食材の匂いが有りますので気になるひとは料理酒を少し入れて沸騰させてアクをとりましょう。
面倒くさいよ、もしくは雑味も味だよ、という方達にはそのままでも美味しい調理をお教えしましょう。
味噌の濃厚な旨味をぶつけてお互いを高めましょう。
野菜の干した濃厚な旨味が味噌の濃い味を受け止めてくれます。
香りは冷凍しておいた生青のりを入れて上書きします。
乾燥でもアオサでも良いです。
香りづけと具を兼ね備えた便利食材で味噌との相性もよいですのでベストマッチといえます。
ありものの乾物で煮物と汁物が10分そこそこでできてしまいました(戻し時間は含めない)皆さんも戻し汁を捨ててしまう前に何かに使えないか考えてみてはいかがでしょう。
細かく出汁をとったりせずに一品増やせられるかもしれませんよ。
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