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2021年8月の記事一覧
再生
槇原敬之を教えてくれたのは彼だった
「やはり私には音楽しかない」 9/6追記:槇原敬之さん活動再開 中距離恋愛中の私たちは、2時間半かけて互いに車で会いに行った。 彼に会える高揚感を一緒に歌ってくれたのも、 彼のアパートを後にする切ない気持ちを慰めてくれたのも、 槇原敬之の歌だった。 彼と一緒に夕飯の買い物をした駅前のスーパーマーケット。 すきま風が吹きこむ鋳物コンロの台所。 凍てつく氷のようなお風呂場のすりガラス。 迫りくる夜の雪山に灯るナイターの明かり。 槇原敬之の歌には、私たちの恋愛模様が上書きされている。 次の休みにあの頃の私たちに会いに行こう。 国道17号線で、二十歳の私たちとすれ違うはず。 今でもあのアパートの窓からは、私たちの笑い声が聞こえてくるだろう。