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寂しくはないよ、


花冷えの朝
36度の体温が   指の隙間から逃げてゆく
猫っ毛に手櫛を通すと
心臓のかたちを思い出す



痛く澄んでいる青
波は  引いては寄せて  また、引いて
足跡を隠してしまうから
もう波打ち際には戻れない



抱えて  束ねて  たまに、甘えて
短い言葉に  それ以上の想いを託して
だけど、言葉を崩す勇気はなくて
だって甘い言葉は   使いどころを選ぶから



昨日脱ぎ捨てたサンダル  昨日のまんま
目の縁で見逃して
わたしは今日も
海月のような傘を差して、出掛けるの



幻に浸る様に
星間を泳ぐ様に
冷水を浴びる様に
淡い  あの日  を重ねてゆきたい



上から読んでも下から読んでも

夢のような

星屑の砂を歩く







夏は長くて、とても長くて。
それでいて、不思議なほどに鮮やかだ。



「淋しくはないよ、」という詩を書きました。




少しずつ夏を吐き出していきます。
またね(^-^)

今日も独り言にお付き合いいただき、ありがとうございます🎐
素敵な一日をお過ごしください。



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