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初めまして、「真面目」な私


こんにちは、こんばんは。
たけだです。

朝が早い私。
朝ごはんを食べられるのは稀で、ほとんどの日はありつけません。
ただ、朝はどうしてもコーヒーが飲みたいので、朝ごはんを食べられない日は、水筒にほかほかのコーヒーを注ぎます。
朝の電車の中で、湯気の立つコーヒーを優雅に啜る時間は、嫌いではありません。

全然猫舌なので、火傷三昧、わっしょいわっしょいですが。

そんな毎日を過ごしています。
お天気は悪め、風は強め、ビジュアルも、なんかちょっと悪め。
そんな40点の今日も、私は40点満点にしてみせます(?)

今日はちょっと最近の  変化  についてのお話。

私のバイト先の人たちは、ほんとうにバリエーションが豊かです。
同年代ばかりで、みんな比較的仲良し。
穏やかというわけではないけれど、毎回刺激的なメンバーと笑って騒いでその日凌ぎ(?)で働いております。

その中に、小学校の同級生がいるんですね。
去年、バイトを始めた時に、久しぶりに再会致しました。
とは言っても、小学生時代もそれほど仲が良かったわけではないので、実質、この1年間で一から関係を構築してきたわけですが。

とにかく日向街道まっしぐらで生きてきたような人でね、口が悪いし、チャラついているし、なんなら再会当時はちょっと怖かったんです。

それがね、一緒に働いているうちに印象が少しずつ変わってきたのです。

怖い人なんだけれど、よくよく見ると仕事は早くて指示は的確。後輩のカバーは完璧だし、どんな人にも自分から話しかけることができる。文句を言いつつ、結局頑張っちゃう。人の懐に入るのが上手で、人間味たゆたゆな感じ(?)

今の時代に珍しく、筋が一本通った人なんです。
口は本当に悪いけど。

そんな人なんです。そう、犬っぽい人なんです。
ドーベルマンとチワワを混ぜたような(?)

大体イメージがつきましたでしょうか?
まあ、良い意味でも悪い意味でも、嘘のつけない人なんです。


私は昔から「真面目」な子だったと思います。
それこそ、今のバイトを始めた頃も、周りの人に「真面目やねぇ」と言われていました。
自分でも、「自分は比較的ちゃんとしている人間」だと思っています。部屋は汚いですがね。

でもね、私、「真面目」って言葉、好きじゃない。
むしろ、「真面目だね」って言われると、「つまらないね」と言われたみたいでズン、と落ち込みます。
きっと相手は褒め言葉として言ってくれているのでしょうがね。

別に真面目なわけじゃない。そうするのが普通だと思っているだけ、頑張るのが普通だと思っているだけ。頑張らなくてもいいのなら、そうしたいですよ全く。
それができない、頑張らなくてはいられない。
人より気を張って生きているだけです。

真面目なのはサボり方を知らないだけで、しっかりしているのは甘え方を知らないだけです。

誰も知らないでしょうけど、全然真面目じゃないし、しっかりだってしていません。

そんなことを言ってほしいんじゃなくて。
ほんとうは、「よく頑張ったね」「甘えてもいいんだよ」と言われたい。

あのねあのね、今日こんなことがあって、あんなことがあってね。

そうやって誰かに甘やかされて生きていたい。何かにもたれかかってサボりたい。

ほんとうは、私、こんな人間。

私は、周りの誰よりも私のことを一番よく分かっていなくて、いつも自分に期待して裏切られます。

頑張らなくちゃ、何とかしなきゃ。

頑張っていないと、頑張り続けていないと、自分を認めることができないから、だから自分で自分を追い込んで、なんだか息ができなくなります。

だからこうやってたまに、句読点の多い文章を書いて一つ一つ吐いています。掬いあげて大切に飾り付けてあげます。

そんな私に対する評価が、「真面目だね」
だから嬉しくない。この人は私のことを、何も理解していないんだなあ、と思うから。

そんな私です。


そんな私を拾い上げてくれたのが、例の彼でした。
格好良い生き方をしている彼には分からないのでしょうが、あなたは知らないうちに人を掬いあげています。そんなところも妬ましいほど格好良い。

私がバイトに入ってしばらく経った頃、彼はシフトのメンバーを見て言いました。

「今日のメンツ、弱くね?」

彼は仕事ができるから、そう思ったのでしょう。
あなたの言う「弱い」メンツとは、私のことでしょうね。戦力外通告。仕事できなくてごめんね。
その日はお家に帰って、そっと落ち込んだのを覚えています。悔しかったことを覚えています。

それから1年間、私はまた頑張ってしまったよ。
この人に認めてもらうまで、このバイトは辞められない。そう思って、持てる力を全て注いで、一生懸命働きました。
新しいことを覚えて、沢山メモをとって、汗をかいて。

つい一ヶ月ほど前のこと。
彼はシフトのメンバーを見て、また言いました。

「今日のメンバー、なんかイカつくない?」

私はその言葉を聴き逃しませんでした。何度も何度も咀嚼して、バイト中だと言うのになんだか涙ぐんでしまいました。
私以外のメンバーが、仕事のできる人だっただけかもしれません。
だけど、ほんの少しでも、私が戦力としてカウントされているのなら、それはほんとうに嬉しいことです。今日は記念日だ(?)

そして先日のこと。

「お前、成長し過ぎやろ。進化しとるやん」

紛れもなく、私に向かって放たれた言葉。私は、とてもとても嬉しくて、宙に浮かんだその言葉が消えてしまうのが勿体なく感じました。

ついに、ここまできた。
メンツ弱い発言から一年。
その長い間ずっとあなたに褒められたかったんですよ。あなたに認めてもらいたくて、それだけで頑張ってきたんです。
一年前の私、ここまできたよ。
頑張ってきたこと、認められるよ。
見てくれている人がいたよ。よく頑張ったね。
ありがとう。

更に彼は言った。

「こいつに任せといたら大丈夫ですよ。こいつ、真面目やし」

ぽわぽわする。身体が火照る。
人前で褒めないでください。
うわお、顔、真っ赤。
純粋にそう思った。

お家に帰って思い返して、不思議に思った。
初めて、初めて嬉しいと思った。「真面目」という言葉。
その日初めて、素直に、褒め言葉として捉えた。

彼は、嘘のつけない人だから。
きっとお世辞は言わないから。
真っ直ぐな褒め言葉、ストレートに刺さる。

まだ上手にサボることも甘えることもできませんが、あなたのおかげで、今では「真面目」は私の強みです。ありがとう。

少しずつ、一歩ずつ進んでいきます。
あなたの前では、やっぱり、格好良い自分でいたいから。

こうやって、周りのあらゆる人に影響を受けて、その度に自分を見つめ直して生きています。
楽しい瞬間ばかりではなくて、人より考える時間が長い人間なのだけれど、それでもこんな瞬間のために頑張っているのだと思います。
こんな自分、案外悪くない。

雨が降ってきた。
電車の窓に水滴がぶつかって、流れてゆく。
傘なんて持ってない。濡れて歩こう。

言葉にすると、やっぱりすっきりする。
モヤが晴れていく。世界がはっきり見える。
ありがとう、また書きます。

今日も独り言にお付き合いいただき、ありがとうございます。
素敵な一日をお過ごしください🎐

またね(^-^)

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