オデッセイとディスカバリー

『星のカービィ ディスカバリー』を買いました。
絶賛進めてる途中です。

個別の感想はまた一段落したら書きたいと思ってるんですけど、プレイしていて何となく感じたことを軽く書きます。
新鮮な感想って慣れてやり込み始めると忘れちゃったりするし。

この作品の最大の特徴は「ほおばりヘンケイ」というヤツで、カービィが自動販売機や三角コーンなどをほおばって進む箇所がある。
ほおばると、ほおばったモノに特有の性質をカービィ自身が獲得する。
例えば、自動販売機をほおばると口=商品の取り出し口から缶を飛ばして攻撃できるようになる。
三角コーンなら頭突きで地面を割ったりできる。
カービィが技を使えるようになるコピー能力とは全く別の、ステージギミックのような仕様だ。

システムとしては選択肢の数が増え、覚える操作も増えるため、ゲームとしては複雑化しているように見える。
しかし、やっていること自体はものすごくシンプルだ。
要するに、そこにある「モノ」を操作する遊びなのだ。
自動販売機を動かしたり、三角コーンに生命を吹き込んだりして、それらの性質をつかって問題を解決するという、とてつもなくシンプルな遊び。
その遊びを仕様として面白く見せるために「ほおばり」という形をとっているのだと思うが、この原点は「自販機を操作して遊べたら面白そうじゃね?」とか、そういう子どものごっこ遊びみたいな発想にあるんじゃないかな。

似たようなことを、『スーパーマリオ オデッセイ』をプレイした時にも感じた。
このゲームには「キャプチャー」というシステムがあり、敵やギミックにマリオの帽子(キャッピー)を被せることでそいつを自由に操れるというもの。
多少の違いはあるものの、ほおばりヘンケイとそっくり。
キラーとか、クリボーとか、往年のマリオのレジェンド・ザコたちを操作できたりする。
これも、「プレイヤー自身がキラーを操作出来たら面白いのでは?」とかそういう会議の末に生まれたものだと思っている。

ほおばりヘンケイもキャプチャーも、どちらもそこにある「モノ」の機能をデフォルメして、ものすごく直感的に操作できるという点で同じである。
車でほおばりヘンケイした場合はボタン1つで走りながらスティックで自由自在に走ることができる。
ハンマーブロスをキャプチャーした時は、ボタン連打でハンマーをぶん投げまくることができる。

こういう「モノ」の機能に着目して、それを活用しながら進んでいくようなゲームは、遊びの原点という感じがしてとても好きだ。
昔、机の上に指人形を並べて、色々なおもちゃを使って演劇みたいな遊びをしていた時のことを思い出す。

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