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明日からはもう聴けない【22/05/16】

 辛ラーメンを豆乳で作るとめちゃくちゃ美味い。世に溢れている激辛の、品のない辛さが苦手なんだけど、これなら結構辛さを楽しみながら食べられそう。

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 ふと、CHAGE and ASKAのライブを聴いてみた。YouTubeで公式から上がっているもの。

 チャゲアスの活動期間は2009年まで。僕が8歳の時だから、当然リアルタイムの記憶はない。音楽番組で観たという経験もないな。ただ曲が有名だからそちらを先に知っていて、その後で知識としてユニットの存在を知っているような感じ。親はCD持ってたけど。

 ライブの映像を観て、かなりの衝撃を受けた。まず、圧倒的に歌が上手い。歌の上手さというと音域だのテクニックだのそういう小手先の話をしがちだが、そういう細かいことを気にしなくても伝わってくるものがある。何で彼らはこんなに自由に動きながら、思い通りの音を鳴らせるんだ?一回きりのライブとは思えないこの圧倒的完成度は何だ?なぜこんなに歌詞がすんなりと伝わってくるんだ?

 僕は今まで一度も音楽ライブというものに行ったことがなくて、その良さは今日まで全く知らずに生きてきたけど、この映像、YouTubeに上がっているたった数分間を映像を見ただけで「行ってみたい」というような感情に襲われてしまった。CHAGEとASKAと会場が一体となって溶け合い、とてつもない熱狂を生み出している。何かを賞賛する訳でも罵倒する訳でもない、素直なラブソングからこれほどのエネルギーを引き出すのはものすごい技だろう。

 有り体に言えばファンになってしまった訳なのだが、もうこの歌声を聴くことはできない。別に死んだ訳じゃないし、2人とも今でも活動しているので、いつか復活する可能性は十分あると思うけど、でもこの映像を見た時のように感動することはできないと思う。どれだけ完璧な形で復活したとしても「あんなことがあったのに」とか、「音楽に罪はないから」とか、そういう余計な修飾をしながらの感想しか話せなくなってしまう。不本意な形で崩壊したものは、もう翌日から素直に受け入れることができない。

 いなくなってから好きになってしまうと本当にどうしようもない。本当に追いかけても追いかけても掴めないものばかり。どうしてくれるんだと責めたくもなってしまう。

 だからせめて、今好きになれるものを今のうちに好きになっておくべきなのだろう。よーし、もっと音楽を聴くぞ。

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 カフェでスイーツを頼むという行為を初めて実践した。キャラメルバナナのケーキを注文したつもりだったのだが、なんとアイスクリームと可愛いシマウマがついてきた。カフェってメニューを見た時は高いと思うけど、サービスとか雰囲気とかその場にいる時間の流れ方とかを総合すると、ただの飲食店以上の付加価値があるから結局リーズナブルな時間を過ごした気分になる。コーヒーも好きだし。

 めちゃくちゃ良いので色々探ってみよう。京都でオススメの喫茶店あれば教えてください。

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