ブラムリー日和 -小布施編- 【旅日記】
「ねぇ! 見て見て! ブラムリーが日本でも売ってる!」
・・・ ん?
妻が嬉しそうに、雑誌を広げてきた。 これこれ!
「ん? 何それ?」
◇
と言う事で、長野県北東部の小布施町にやってきたのだ。
私と同じく、「ブラムリーって何?」 と言う方へ、 説明しよう!
ブラムリーとは、
通称、クッキングアップルと呼ばれる種類の林檎で、見た目は青リンゴ、熟しても甘くならず生食には向かない。調理して食する林檎なのだ。
試しに、生一片を口にしてみると
「おおぅ・・」
男性諸氏なら経験のある冬場の立ちションした後の震えくらい、ブルッとパンチの効いた酸味が来る。
ところが! 不思議なことに、熱を加えるとあっという間に煮崩れし、適度な酸味を残す。そして、爽快な香りは残ったまま、コクが出て「料理」にも合わせやすい。えっ、デザートじゃなくて? 料理? リンゴでしょ?
ほらほら、食してみたくなってきたでしょ!
◇
高速道路をひた走り、中央道小布施スマートICを降りると、毬栗(イガグリ)をたわわに付けた栗林が広がる。
小布施と言えば「栗」
山あいの平野部に、ば〜っと低木の栗林が広がる。気持ちの良い道だ。
いやいや、今回の目的は「ブラムリー」だったのだ。
で、ブラムリーはどこにあるの?
小布施町では、この時期(秋のお彼岸前後)に、ブラムリーフェアが開催されている。
街中でブラムリー料理を食することができる。喫茶店、ケーキ屋さんなどのデザート系はもちろん、洋食店、蕎麦屋!などで リンゴ蕎麦、カレー、肉巻き、ピザなどなど 多彩なブラムリー料理が味わえる。
ますます、食べたくなってきたでしょ!
◇
その前に、調理前の生ブラムリーをゲットしたい!
車を止め、スマホでホームページを見る・・・
「あれ?」
「もしかして・・・」
「もしかする・・・」
二人で顔を見合わせる。
笑いがこみ上げる。 ハハハ・・ ふふ
生のブラムリーは、インターネットでの直販のみ
以上
さあ、メシメシ! どこにしようかな?
美味しそうな外観のイタリア料理店にある、「ブラムリーピザ」に惹かれ突入!
お待たせしました! これがリンゴピザなのだ!
なるほど、そうきたか。
ベーコン、黒オリーブの上に、薄くスライスしたブラムリーを敷く。さらにそこに、ブルーチーズをのせて焼き上げる。仕上げに、ハチミツをかけて食す。
いや〜 リンゴとハチミツ♫ バーモンドカレーじゃなく、リンゴとハチミツのピザも良いのだ。ブラムリーの適度な酸味がチーズやベーコンの塩気と相性バッチリ。そこにハチミツの甘味コクがミックスされ、美味しいピザでした。
すっかり虜。
◇
以上が、2015年の旅日記。
それ以来、我が家では、秋の訪れと共に「ブラムリー」が届く。そして、その時食したレシピを「パクって」、ブラムリーピザを食するのが楽しみになっている。
残念ながら、今年は、ブラムリーフェア中止のようだが、購入することで応援になればなぁと思っています。また、昨年の千曲川氾濫をおこした台風被害の影響が残り、豊作とは言い難い状況らしい。がんばれ小布施!
そして、今年の我が家の「ブラムリー日和」がこれ! スパークリングワインやシードルと一緒にどうぞ!
リンゴとブルーチーズをたっぷり、、「癖強め」なのだ 笑)
秋ですねぇ・・・ 食欲の いや酒欲(さけよく)の
(おしまい)
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