老人と五輪
最近「老人ウォッチャー」と化しています。
世の、平均的な、どこにでもいるじいちゃんばあちゃんの生態に興味を持っているんですよ。
菅総理に限らず、老人ってスポーツ好きですね。
老人が2、3人集まると、スポーツ談議に花を咲かせることが多いのですが。
ところが、よく聞くと会話の内容がことごとく「薄い」んですね。
「○○が勝ったね」「よかったね」「ああ」で終わることが多い。
老人たちは特に旬の人、例えば水泳の池江璃花子選手とか野球の大谷翔平選手が好きなんですが。
「東京五輪が中止になったら池江選手がかわいそう」なんて言ってる老人も、五輪以外の池江選手の試合とか、見てないんですよ。
アジア大会もパンパシフィックも見てない。
五輪での池江選手の活躍以外興味がないんですね。
あと、「大谷翔平は二刀流だから凄い」なんて言ってる老人も、野球のDH制のルールとかわかってないと思います(実はちゃんと理解してる人は意外と少ない)。
もちろん若い人の中にもスポーツ好きは多いですが。
若者はとにかくオタク的。
一つの競技を掘り下げ、どんな小さな大会も漏らさずチェックするし、見方もマニアック。
戦術論だの筋肉の使い方だの、語れば延々と語れるんです。
要するに、老人のスポーツ好き、五輪好きというのは、換言すれば、エンタメ全般に興味がない中で、唯一理解できるのが五輪、という話に過ぎないんです。
そりゃ東京五輪に固執しますね。
「アベベの時のような感動を、子供たちに味わってほしい」なんて発言も間抜けそのもので。
スポーツ好きな子供は五輪以外のいろんな大会の情報を得て(今は無限に情報源がある)、とっくに感動を得てるし。
スポーツ好きでない子供はアニメやゲームなどで感動は間に合ってる。
何も五輪にこだわる必要はないんです。
知らぬは老人ばかりなり、みたいな話ですよ。