【短編小説】君の影を追いかけながら
大学二年の夏。
外に出掛けてた俺は突然の通り雨に降られ、屋根のある場所に逃げ込んで雨宿りをしていた。
さっきまでカラッと晴れて、照りつける太陽がジリジリと肌を焼き熱かったというのに、あっという間に空模様が変わり雨が落ち始めたのだった。
濡れてしまったTシャツが体に張り付いて気持ちが悪い。
スマートフォンを取り出し天気アプリを起動してみる。あと少し待てばこのザーザー雨が嘘だったかのように再び太陽が姿を見せるらしい。
ああ、そういえばあの日もちょうどこんな天気だったっ