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命ってさ

お久しぶりの投稿になります。
こんにちは。
琉樹です。

前回投稿より時間が空いてしまいました。
告知いたしました出演した舞台『花魁夢想』も無事終焉を迎え、
すぐに次回公演のある創作ミュージカル団体パフォ部の10回記念公演の脚本に
取り掛かったことが一つの理由です。
ここでは告知しそびれてしまいましたが。

そしてもう一つの理由が、妊娠及び流産を経験したことになります。

もともとダンナっちくんの都合と、私の出演舞台があったこともあって、
「正式な妊活は『花魁夢想』の舞台が終わった後ね〜」
と決めておりました。

しかし、如何せん私はすでに高齢出産の年齢。
すんなり妊娠するはずもないだろうと何となく思っており、妊活始めたらぼちぼち病院に相談に行ってみた方がいいのかな?
という当時41歳(今は42歳になりました!)にはあるまじきのんびりさで考えていました。
ブライダルチェックもいつか行こう行こうと思って行ってなかった。。。

しかしなんと、「じゃあ、今日から避妊なしね〜」と始めた妊活一発目が大当たり。
もともと生理周期は結構予定日ピッタリに来る方で、ずれても数日って感じだったため、予定日から1週間すぎたあたりで「おや?」と思い、妊娠検査薬を買ってきました。

でも、この時もどうせストレスとかなんやらで遅れてるだけだろうと思っており、妊娠している可能性は少ないと考え、2本セットを購入。

しかし

あれれ。。。?
陽性反応があるぞ?
え、使い方間違った。。。?

最初の感想はこんな感じ。
説明書何度読み返してもやはり陽性反応。

こ、これは。。。妊娠している。。。!

ヤバイ。
妊活始めるって決めてたはいいけど、妊娠した後のことは何も考えてなかった。
どうすればいい?
まず病院?
でもどこの病院に行けばいいの?
受診したらその病院で出産しないといけないの?
自然分娩と和痛分娩は?
和痛分娩がいいけど、どこの病院があるの?
会社の近くの病院がいいのか?それとも家の近くの病院がいいのか?
でも引っ越す可能性もあるし。。。

などなど。
一気に疑問が爆発。
そして何よりこんなすぐにできると思っていなかったこともあり、

自分は本当に赤ちゃんを産めるのか。産めたとして、ちゃんと育てることができるのか。

不安で不安で仕方がなかったです。

幸いにも最近出産した友人がいたためすぐに連絡し、
とりあえず出産する病院は後からでも変更できること、
検査薬で反応出たとしても、産婦人科ではすぐにはわからない可能性があるから、後1週間ほどたってから受診した方がいいことなどを教えてもらいました。

そして1週間後。
会社近くにある私自身が生まれた地元でも結構有名な産婦人科を受診。

妊娠していることが確定いたしました。。。

つーか、婦人科検診の時もそうだけど、あの内診台ってマジ怖いよね!
毎回ドキドキする。。。

エコー画像を見ると、まだちっちゃくて赤ちゃんの袋だけがポツンと。
でも、いるらしい。
私のお腹の中に、命の種が宿っているらしい。

なんか、感動して泣いたりするのかなって思ったけど、ちょっとじわっときただけで、不安というか、ボーゼン、という感じが強かった。

検査後、エコー写真の写メをダンナっちくんにLINE。

ダンナっちくんは、妊娠検査薬の報告の時も病院の報告の時も「え?そうなの?」って感じで、薄ーい反応でした。笑
ダンナっちくんもダンナっちくんで突然のことに反応できていなかったのかな。
直接は聞いてないけど。

でね。
妊娠が確定したのがパフォ部の公演の5日前だったりするわけですよ。

出演はしないけど、スタッフとして関わる予定でした。

パフォ部全員に言うのもまだ早いなと思ったため、代表的なメンバーにだけ報告。
当日はガッツリお手伝いできないけど、何かできることあれば〜と言ったところ、受付をお願いするメンバーが初めての子が多いので、裏でサポートすることになりました。

あ、ちなみにその公演、我らがダンナっちくんも出演いたしました!

祝!!ミュージカルデビュー!!笑

そして無事に公演も終わり、日常へ戻り特に何事もないと油断していた公演終わって1週間後。

仕事中、突然の出血。

しかもまるで生理2日目のような大量の鮮血。
プチパニックを起こして病院へ電話し、受診するように言われすぐに病院へ向かいました。

呼ばれるのを待っている間、ダンナっちくんへ「出血した!怖い!」とLINE。

ハラハラしながら診察へ。

結果、赤ちゃんの心臓が動いていないとのことでした。。。

時期的にはそろそろ心拍が確認できる時期。
これで動いておらず、出血したと言うことは、もしかしたら難しいかもしれないと。

たまたま5日後に次の妊婦検診の予約を入れいていたので、その時まで様子を見てみましょうと言うことになりました。

先生の話ぶりから、もうダメなんだろうと感じたものの、
「あと5日ある。それまで安静にしてればもしかしたら赤ちゃんも元気になってくれるかもしれない!」という希望も捨てきれず。。。


けれど、というか。
やはり、というか。
次の検診でも赤ちゃんの心拍は確認できませんでした。
むしろ前回よりも小さくなって、歪な形になっているように見えました。

流産という判断となり、
赤ちゃんはこのまま血液と一緒に自然に出てくるだろうと言われました。

心拍確認前の妊娠初期の流産はほとんどが染色体異常が原因で、母親ではなく赤ちゃん側の問題であると知識では知っていました。
妊娠初期で流産する確率は約15%と少なくありません。

確かに、赤ちゃんを迎える準備も知識も覚悟もないままの突然の妊娠でした。
年齢もある。
きっとタイミングではなかったのだと思います。

けれど、やっぱり思ってしまうのです。

私、赤ちゃん守れなかった。。。

帰宅してそう報告する際に、思わず号泣してしまった私を、ダンナっちくんはただ抱きしめてくれました。


それから数週間。
ちょっとした出血は続きましたが、言われたような腹痛や大きな出血がないため、再度産婦人科を受診。
赤ちゃんが出てくるまでに時間がかかる場合は手術するという方法もあると
言われました。

手術した場合でも妊娠しにくくなるとかそう言ったリスクは特にないと。

このまま自然に出てくることを待って時間を費やすよりは、早めに手術をして次に進もうと判断しました。

手術日当日。
ダンナっちくんと一緒に説明を受け、同意書にサイン。

今まで大きな病気や怪我もしたことない私。
初めての全身麻酔です。

胃カメラの時の鎮静剤も効きにくいため、本当に麻酔が効くのか心配で心配でしょうがなかったのですが。。。

手術着に着替え、自ら歩いて手術室へ入って手術台に上り(!)横になるとまず点滴を打たれました。
手術する先生がきたらその中身を麻酔に変える(?)そうです。

マスクの上からテレビでよく見る酸素吸入マスクみたいなやつをされ、緊張。。。

多分寝かせられたのは分娩台なのかな?
両足を高くあげて足用の台に乗せ固定され、大股開き状態で先生が来るのを待ってました。

やっとこさ先生が到着したら、すぐに

「はーい、麻酔入れまーす」

(大丈夫か。。。?麻酔本当に効くのか?効かないままなんて最悪だぞ。。。)

「はーい、洗浄しまーす」

その台詞を聞いた瞬間からの記憶がありません。笑


目が覚めると、手術室ではない別の病室で点滴を打たれて寝ておりました。

マジ、麻酔怖い。


その日は特に問題なく数時間病院で休んだのちに帰宅。
ダンナっちくんに迎えに来てもらいました。

先生からは1ヶ月ほどは子宮を休ませて、次の生理が来たらもう普通に妊活再開して大丈夫だよーとのこと。


そして今、妊娠5ヶ月。安定期に入りました。

なんと、手術後次の生理を待って妊活開始したその一発目が再び大当たり。

でもね。
本当に思ったんです。


幸運にも我が家は自然妊娠でしたが、年齢的には不妊治療が必要なケースも大いに考えられたこと。
精子が卵子に無事着床したとしても、心拍が確認できずに流産する確率は8〜15%前後。
40代の流産の確立は約30%。
不育症の可能性。
心拍の壁を超えたとしても常に切迫流産や早産の可能性がまとわりつく。
また高齢出産になればなるほど染色体疾患のある赤ちゃんが生まれる確率が高くなり、私の年齢だとダウン症の確率は52分の1にまでなります。

ただ元気で、五体満足で生まれてきてくれればそれでいい。

よく聞く言葉でしたが、その「元気で五体満足で」生まれてくることがどれほど
すごいことなのか、本当に実感しました。

今回私の年齢もあるため、新型出生前診断(NIPT)を受けることにしました。
それでもわかるのはダウン症含む3種類の異常だけ。
それ以外のものはわかりません。

幸い結果は陰性で、この3種類の部分に関してはほっと胸を撫で下ろしています。

この辺りはまた改めて詳しく書けたらな〜と思います。


何はともあれ、安定期に入っても何も安心できない。

常にリスクは存在し、生まれる前も、生まれた後も、全てが不安と疑問の日々です。

とにかく、

人は、無事に生まれてきたということ自体がすでに奇跡だ!!!


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