退治してみた〜沖縄編〜

今日はとにかく鬱が酷かった。起床時から動悸と手の震えが止まらず、頓服を飲んでもなかなか落ち着くことはなかった。それでも昼間、せっかくの西表島(世界遺産)、きのこ帝国の夏の影を聴きながら行けるとこまで散歩するぞ!と意気揚々と常識人なら立ち入らないところ(下図参照)までフラフラ歩いて余計に疲労し、その後は一生眠りっぱなしで石垣島まで帰った。帰ったというより、気付いたら石垣島にいた。

ちなみに若干日光アレルギーなので、その点でも体調不良を加速させた。判断能力が鈍っていたので仕方あるまい。鬱のときって、な〜んにも判断できやしないんだから。

ここからが本題で、石垣島のホテルに着いてもあまりにぐったりさんだったので、人生で初めてサウナでととのう、とかいう少し遅れた流行に挑戦してみた。私は普段朝と夜の2回シャワーを浴びるほどの綺麗好きなのだが(コレ、新垣結衣と同じ行為をしているので以下自分のことを新垣と呼ぶ。沖縄にいることですし。)、鬱にはちゃんと入浴して血行をよくしたり、自律神経を整えたりするなどが非常に重要なので、ついにやる時がきたか、と一人大浴場でととのいに挑んだ。新垣的には、ととのう、というより退治、に近かった。鬱退治。その経過と結果を発表する。

1回目。まず普通にシャンプーをして、身を清めてからサウナに入った。その瞬間、どうせ汗かくのになんで先にシャンプーしたんだよと自責の念に駆られ泣きそうになりながらも、なかなか出ない汗に苦戦して、ちょっと喉渇いたな、ぐらいの間隔でサウナを出た。そしてぬるめの水シャワーを浴び、更衣室までお水を飲みに行った。ここ、こだわりポイントで、初心者がいきなり冷水を浴びると心臓が爆発してしまうらしいので、心臓が爆発するのは嫌だな、と思い、まずはぬるめのお水からスタートしたのだ。ちなみに何の効果も得られなかった。

2回目。今度はちゃんと汗をかくまで滞在し、水シャワーの温度も少し下げてみた。しかし特に何も変わらず。。。お水を飲んでから、次こそキメてやるぞと意気込んで決戦へと向かった。

3回目。もう後はないぞ、と言い聞かせ、意識が朦朧とするまで我慢した。意識を朦朧とさせるには考えることを放棄しなければならないので、目を閉じて深呼吸して、マインドフルネス。頭の先から爪先まで自分の身体の状態についてひとつひとつ実感して、まあ(汗かいてるな…)としか思えなかったのだが、この無意味な心理学的知識を活用することで意識を飛ばすことに成功した。フラつく足でシャワーへと向かい、今度は一気にとっても冷たいお水を浴びてみた。普通に冷たすぎて嫌だったので、シャッシャッといった感じで、部分部分に当たるように浴びた。その結果、めちゃくちゃ目が覚めた。目が覚めたのである。目が覚めたことしか収穫がなかったが、果たして鬱退治に成功したのかも分からないが、とにかく目が覚めた。
結論:サウナと冷水を繰り返すと、目が覚める。

もう一度シャンプー諸々を行い、大浴場を後にした新垣だったが、流石に日焼けをしてしまったので数年ぶりに顔面パックをしてみている。しかも沖縄限定のやつ。鬱美容デーだ。今もパックをしながらこの文章を書いているわけだけど、新垣は少々常人より目が離れているようで、パックが上手くフィットせず画面があまり良く見えていない。新垣が本物の新垣だったら非常にシュールなので写真を載せたいところだが、新垣は新垣ではないので代わりに島にいたネコの写真を添付しておく。

お土産に持って帰りたい

ダラダラと文章が書けているということは、多少気分の落ち込みも和らいだということなのだろう。鬱退治、若干成功。

以上、新垣結衣が沖縄のサウナで鬱を退治してみた、でした。

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