見出し画像

2022年は「千歳くんはラムネ瓶のなか」が来るから今のうちに読め!どこが面白いかも書いておきました

こんにちは。なぎもチカです。

鬼滅の刃、呪術廻戦ときて今年を飾るオタクコンテンツは何になるかと聞かれたら僕は千歳くんはラムネ瓶のなかと答えます。立ち位置的には明日ちゃんのセーラー服とかビスクドールが近いかもしれない。一応肌感として他に何にアンテナ貼ってるか示しておくと、スパイファミリー、ブルーロック、チェンソーマン、サカモトデイズあたりも熱いと思ってます。まあ、今から追いかけて最終的に1番ドヤ顔できるのはチラムネだと思います。

「千歳くんはラムネ瓶のなか」とは…

ガガガ文庫から出版されてるラノベ。ラノベ界の羅針盤である「このラノベがすごい!」にて2連覇中。主人公(千歳朔くん)がリア充という点がフックになっている。学校内外のトラブルを主人公が解決していく話。王道的青春ストーリーが1番ウケてるポイントだと思う。

Q1 主人公がイケメンリア充だと何が良いの?

物語の説得力が増す。既存の作品を否定するわけではないが、ブサメンインキャがひょんなことから変な部活に入れられて学校一の美少女と〜というストーリーがラノベには頻繁に登場する。インキャなのに最終的にモテるという矛盾を回避するために苦難しているラノベ作品をいくつも見てきた。面白いと感じるには共感か憧れが必須だと思う。さらに、共感には説得力が必要不可欠だと思う。そして、説得力は納得が肝だと思う。イケメンだから惚れた、リア充だから物怖じしなかった、納得させるには十分なプロットである。ちなみに、本作が小学館ラノベ大賞で優秀賞を受賞した際、講評にて「設定が斬新」という評価をされていた。ラノベ界があまりにも変化球しか投げないからストレートが斬新であったという結果だと見ている。思えば、主人公が美学を持っている作品はラノベ界になかった気がする。
なお、作者がこの質問に対して答えていたことがある。正確には覚えてないが、おおよそ同じ感じでヒロインが惚れる理由が作りやすいとかわかりやすいとかそんな感じだった。

Q2何巻から読めば良いの?

1か4。1巻は特定のヒロインがピックアップされるわけではないが起承転結がはっきりしており単純に面白い。4巻は1番人気。青春ラブコメとして抑えるところを抑えており、多分これが一巻ならアニメ化したとき間違いなくタイムラインを席巻したと思う。

Q3で、どこが面白いの?

はじめに断っておくが、僕が面白いと感じたポイントと人に面白い理由を説明するポイントの二者では違いがある。今回は後者を持って回答とする。(自問自答なんですけどねw)
ラノベのヒロインにありがちなのが、キャラ付けのために無理な設定を増やしてしまうこと。厨二病とか規格外の大富豪とかお嬢様口調とか。思うに、ラノベを面白く思えない原因はこのような無茶な設定が数多くあるからだと推測する。チラムネにはそこがほぼない。(本当は3巻に一回だけありました。)だから没入感が高かった。また、読者が抑えていてほしいポイントを抑えていたことも大きかったと思う。同様に「君の名は。」や「天気の子」なんかも視聴者が抑えていてほしいポイントを抑えた上でストーリーが展開されていたと記憶している。地に足のついた設定の上で読者の期待するように話が展開されるのでそりゃ人気も出るよね、というのが現時点でのまとめです。僕の主観は後述。

Q4アニメ化するの?

ここに関しては僕の主観抜きで答える。このラノ歴代1位受賞作品はチラムネを除いて全てアニメ化している。チラムネは直近2年の1位であり、その一つ手前で1位だった作品は21年12月にアニメ化が発表された。チラムネも間も無くであろう。

さいごに

さて、Q3で述べたように、人に勧める面白さと僕が感じた面白さにはブレがある。ここからは僕が面白いと感じた理由を書いていきたいと思う。人によってはこっちの方が説得力があるかもしれない。
僕がチラムネに引き込まれたのは実生活で懇意にしていただいている先輩の存在がある。彼女は本当に人間として素晴らしい存在で、自他共に認めるカスである僕とは対照的である。そんな素晴らしい彼女が僕のことを贔屓していることを疑問に持つ人間は何人かいた。それくらい本当に僕はカスなんだと思う。話が逸れたが、チラムネに登場する西野明日風がその先輩に似ていた。ビジュアルは特に似てるわけではないが、喋り方や主人公との関わり方が本当に似ていた。初めてチラムネを読んだ後、急いでその先輩に大学では大変お世話になったとLINEをした。朔のように作者に物語を進めてもらうことはできないし、ラノベより圧倒的に現実世界の時間経過が早かったから今を逃すことが大きな代償になると考えていた。朝5時に1500字のLINEが来た先輩には本当に申し訳ないと思う。
その先輩には僕ではない彼氏がいるにも関わらず、束縛が緩いのかなんなのかよく僕とサシで食事に行くことがある。(ちなみに僕はこれが原因で当時付き合っていた女の子にフラれました。)会話の内容は主に僕が上手く生きられないよ〜とか、僕の人生を本にしたら閉じた後即ブックオフ行きになるな、とかそんな感じです。用は生きることに行き詰まってるのですが、作中で主人公も思うようにいかず悩むシーンがあります。そんなときに大体西野明日風ちゃんが登場するのですが、目指すべき指針や在り方を「そこでいいんだよ」と示してくれます。そのキャラクターが刺さりました。

面白いと感じるには共感か憧れが必須だと思う。ということでした。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?