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積丹ルビーとブラックシリカ〜鉱石から見る北海道〜

廃道探索、特にkinaが以前走っていた道路の廃道探索は切なくなると同時に無性に惹きつけられます。
もう見れないけれど、大好きな景色でしたからね…。

自分もやってみたい!と思いますが、立ち入り禁止のところを行く勇気は色んな意味でありませんσ^_^;

…が、「鉱石から見る北海道」みたいな話はできる!というわけで、歴史好きな占い師kinaがご紹介する、鉱石から見る北海道のお話。
当然の如く道南がメインだし、有名どころしかないですσ^_^;

今金町のメノウとジャスパー

長万部町の国縫から左に進むと今金町。
旧石器時代の遺跡も発掘されたりしていて、歴史付きとしては中々興味深い地域でもあります。
温泉もありますし。

今金町には後志利別川という、清流で知られている川を始めとする何本かの川がありますが、その川の流域でメノウやジャスパーが採れたんだそうで。
川の流域に落ちていることもあるらしいです。

ちょっと気になるのが、火山があるからできる石もあるんですが、その火山がどこのかがわからない…というのが興味深いところで。
近くの火山といえば大沼の駒ヶ岳と伊達の有珠山という、超のつく暴れ山が2つありますが…今金からはどちらも距離がありまして。
それとも現在は死火山状態の山が近くにあったのか。
謎です。

上ノ国町のブラックシリカ

そういえばここのことすっかり忘れてた(ぉぃ)。
北海道でも早くから和人の入植があった上ノ国町では岩盤浴に使われるブラックシリカという鉱石が採掘されますが、このブラックシリカ、何と北海道の上ノ国町でしか採掘されません

このブラックシリカが採掘されるのは「神明」という地域で、結構な山の中にあります。
JR江差線が通っていた頃は木古内に行く途中にあったし、ドライブがてら遊んでいたのですが、近くに民家と思えるような家も少なく、いつも「よくもまぁこんな誰もいなさそうなところに駅作ったな〜」と妙な感慨に耽っていたものでしたσ^_^;
そこを上ノ国側に戻ると湯ノ岱という地域で、ここは読んで字のごとく温泉がありまして。
いい湯でしたよ。

古平町と菱マンガン鉱

余市町のお隣古平町の語源はアイヌ語で「フレピラ(赤い崖)」とか「フルピラ(丘・崖)」だったと言われています。
まともな国道が開通したのが戦後で、トンネルが何個もあるのを考えたら、どんだけ崖っぷりが凄かったかは想像に難くなく…。

この古平町にはかつて「稲倉石鉱山」と呼ばれる鉱山がありました。
元々は金を採掘する鉱山として開かれたのですが、マンガンの含有率が多く、マンガン鉱山として稼働していたのですが採掘量の減少から1984年に閉山しています。

この鉱山から採掘されていたのが菱マンガン鉱=ロードクロサイトです。
別名が「積丹ルビー」。
鉄分が多い岩質だから古平は「赤い崖」と名付けられたのかな…と思ったりして。
kinaもこの稲倉石鉱山のロードクロサイトは持ってます。

北海道には炭鉱も多かったけど、それ以外の炭鉱も幾つかありました。
廃道や廃線にそういう歴史が重なって見えるのは気のせいでしょうか?

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