オンライン授業になったら内申点はどうなるのだろう

感染者がどんどこ増えている昨今、オンライン授業を導入するべき!という話をよく耳にする。教師の負担は増えるだろうし、ご家庭のネット環境やネット知識の差を考えると、まだまだすんなり始めるのは難しいかなと思うけど、将来的には導入したほうがいいと思う。休み時間が苦痛という子もいるだろうし。ただ教師側としてオンライン授業に踏み切れない大きな問題があるのではないか。

内申点

小学校はそんなに問題ないのかな?公立の中学校はバリバリ関わってくるはず。この内申点とやらは、科目ごとにつけられた成績にも関わらず、なぜか日ごろの学校生活によって左右されがちである。というか8割学校生活じゃないのとすら思う。

体育「5」

私は運動は苦手だ。ただやる気はあるほうなので、中1のときは常に5評価のうち「3」の成績だった。なんの不満もない、当然の結果だと受け止めていた。だが中2の1学期、いろいろあって本意ではないリーダー職についたときだった。教師からは個別に呼び出され泣かされるし帰りは学生御用達?の学級会により真っ暗になってから帰されるし、思ってもない感想文は書かされるしで散々だった。そして終業式の日に渡された成績表を見て愕然とした。体育「5」。繰り返すが体育は苦手だし、クラスには遥かに運動神経がいい子はたくさんいた。その子たちが体育の授業でサボっていたわけでもない。寧ろやらされているリーダー職の私よりずっとリーダー的であった。この成績は私のようなもののもとに来るべきではない。そしてよく見ると他の科目もいつもより成績がいい。

体育「3」

中2といえば「中二病」なんて言葉もあるくらい多感なお年頃だ。この「大人の事情」が見え隠れする成績を受け私は荒れた。荒れたといってもオラオラーグレてやるぜ、という性分ではないが、2学期で再度リーダー職をやらされるというとき、泣いて抵抗した。「や、やりたくない…!」と、ワンピースのロビンの顔で抵抗した。家に要請の電話までかかってきたので親から断ってもらった。教師から見た立派な「人生逃げ逃げマン」の完成だ。2学期、もらった成績は体育「4」。まだリーダー職の任期が残っていたからかもしれない。3学期は「3」。無事本来の評価に戻った。

もうそんな時代じゃないでしょ

他にも内申点に振り回された同級生を見てきた。大事な受験期に自分の勉強時間を減らしてまでクラス活動に捧げた同級生は志望校に落ちた。おそらく内申点は悪くなかっただろうが、奇しくもその子の志望校は当日の入試点数の比率が高かった。私は同じ志望校で合格したが、入学後の成績開示で内申点を確認したらひどいものだった。内申点重視だったら落ちていたかもしれない。

オンライン授業には当然この学校生活の中の教師への忠誠の機会はない。音楽の授業でピアノの役に立候補することもないし、学級委員に立候補することも多分ない。たくさん勉強して純粋に成績を上げたオンラインの生徒に、教師はどんな成績をつけるのだろう。そりゃリーダー職やる子は他の子より頑張ってるのはわかるし、それ相応の対価を渡したいのはわかるけどね。知識という関係のないところでそれを表すのはおかしいと思う。そんな理由でオンライン授業が定着しなかったら悲しいよほんと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?