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【超弾丸】福岡滞在記~世界水泳に寄せて~

2023年7月福岡県福岡市で世界水泳が開催された。日本での世界水泳の開催は実に22年ぶり。そして22年前の開催地もまた福岡であった。

22年前と言えば、筆者はまだ中学生であった。実は何を隠そう、筆者にも中学生時代があったのだ。勉強に部活動、甘酸っぱい初恋にうつつを抜かしつつ、青春を謳歌していた記憶は特にないのだが、そんな平々凡々な日々を送っていたわたしでも自国開催の世界水泳に夢中になっていたことはよく覚えている。

2001年の福岡大会ではオーストラリア代表のイアン・ソープが無双していた。6つの金メダルを獲得し、次々と世界記録を叩き出す姿に興奮したものだ。しかも自分とあまり年も変わらない当時18歳の偉業であった。

あれから22年、当時はもっぱらテレビ越しの観戦であったが、それなりの経済力とある程度自由に使える時間を手に入れた筆者は、現地観戦へと赴くことにした。


7月24日 (月)

この日は伝家の宝刀、有給を使った。早朝の新幹線に乗り福岡へ向かう。何気に福岡の地へ降り立つのは初めてかもしれない。駅前でバスに乗り換え会場へ向かう。

これは会場と見せかけて会場の手前にある建物
まずは予選を見に来た

お目当ては男子200m自由形である。予選では選手紹介もなく、電光掲示板の名前も国旗すらも判別できなかったうんこ視力の筆者は、赤いキャップの選手全員を写真に撮るという強硬手段に出た。

しかしこのときにはもう気づいていたのだ。最推しのダンカン・スコットがこの種目にはエントリーしていないということを。なぜなら家を出る直前に見たインスタのストーリーで、今日から2days offだと言っていたからだ。だがわたしの拙い英語耳である。聞き間違いであってくれという願いは儚くも砕け散ってしまった。

福岡駅まで戻ってきた
お昼ごはんはShinShinの博多らーめん

出張のため足繁く福岡へ通っていた社畜の友人におすすめしてもらったこちらのお店。今大変人気のお店ということであったが、タイミングよくあまり待たずに入ることができた。極細の麺にあっさりめのとんこつスープが絡んでとてもおいしかった。

この日の宿泊はThe Onefive Villa Fukuoka
お部屋
リバービュー
これはパティシエからのおもてなし

今年の7月末は10年に1度の猛暑week☆ということで、気温は連日30度を越し、とても観光なんてしていられなかったので、ちょっといいホテルに泊まることにした。早々にチェックインを済ませ、部屋で優雅にウェルカムスイーツを嗜んでいると、外は突如土砂降りとなり雷鳴まで轟いていた。わたしと松岡修造の2人が福岡にいるというのに、果たして異常気象だろうか?


▼これはあまりの暑さにお店に行くのを諦めたものの、福岡駅で期間限定で出張販売をしていて買うことができた元祖博多めんたい重のお弁当

もはや何ごはん
雨も上がり再びマリンメッセへ向かう
これは松岡修造師匠と隣はおそらく橋本環奈ちゃん
シルバーメダルを3人で仲良くシェアハピ
これは東京五輪2冠の大橋悠依選手(2コース)

この日は他にも競泳チームのキャプテンである入江陵介選手、14年ぶりに自己ベストを更新した平泳ぎの鈴木聡美選手の予選のレースを見ることができた。こうしてわたし自身初めての世界水泳生観戦を終えた。翌日は仕事のため始発の新幹線でいったん大阪へ帰るのだが、さらに翌々日の木曜日、再び福岡の地に舞い戻ることになるとはこのときのわたしはまだ知らない。


7月27日 (木)

どうしても生ダンカン・スコットを諦めきれなかったわたしは、軽率にまた福岡へ行くことにした。全く悩まなかったと言えば嘘になる。だがB'zの稲葉さんもこう歌っているではないか。


結末ばかりに気を取られ
この瞬間(とき)を楽しめない (メマイ…)


大阪ではこの日、最高気温が全国1位の38.1度、福岡でも35.3度の地獄のような暑さだった。そんな中午後半休を取って昼から福岡へと向かった。平日昼の新幹線は空いているだろうと思っていたのだが、夏休みを迎えた浮かれポンチどもでとても混雑していて辟易した。

これは職場の人におすすめしてもらった鶏皮

ばかうまだった。これだけを食べにまた福岡まで来たいまである。お店は博多駅からもアクセス抜群の博多とりかわ大臣 KITTE博多串房さん。

この日の宿泊はTHE LIVELY 福岡博多
おしゃれエントランスの吹き抜け

夕方のフリービールタイムにロビーラウンジへ行くと、多くの外国人観光客で賑わっていた。向かいの日本人女性は声をかけてきた外国人男性とよろしく一杯やっていたのだが、1人でいたはずのわたしにはついぞ誰からも声をかけられることはなかった。もしかすると、1人でいたと思っていたのはわたしだけだったのかもしれない。

レモンサワーも飲める(2杯目)


3度目となるマリンメッセへやってきた。ここまでくると、もう慣れたものである。MIZUNOのブースで日本選手団のサイン入りジャケットを見たり、うちわやら何やら貰えるだけ貰ってから会場入りをした。チアスティックは邪魔なので貰わなかった。この日は次世代を担う、今大会注目株の若手のスター選手たちをたくさん見ることができた。

本田灯選手のインタビュー
女子200mバタフライ
表彰式

金メダルは見事ワールドジュニアレコードを叩き出したカナダのサマー・マッキントッシュ選手16歳。とても可愛い。

▼これは観客席に俺がいることに気づいて手を振ってくれるサマーたん

かわいいね
2コースにルーマニアの革命児ダビド・ポポビッチ選手


▼そしてついに待ちに待った推しとのご対面//

このスーパーマンパフォーマンスですが、おそらくダンカン・スコットはCARを応援しているようなので、キャム・ニュートンのセレブレーションでおなじみのスーパーキャムリスペクトだったらいいなっていう個人的な希望的観測です。(早口)

お隣(手前側)がフランスのレオン・マルシャン
舐め回すようにカメラを向けられているマルシャン
撮りすぎ撮りすぎ(オマエモナ)

種目は200m個人メドレー。日本からも2名の選手が決勝へと進出している。

2コースに小方颯選手、7コースには瀬戸大也選手

結果は1位レオン・マルシャン、2位ダンカン・スコット、3位トム・ディーンとなった。ダンカン・スコットは後半追い上げ型なので、いつも見ていてハラハラしてしまう。一見ゆったりと泳いでいるように見えるのだが、長い手足から生み出されるそのストロークでわたしも願わくば追いこまれたい。金メダルにはあと一歩及ばなかったものの、大変いいレースを見ることができた。本当に来てよかったと思う。

表彰式
あばばばば(尊死)


▼この日の最終種目、女子4x200mフリーリレー

第2泳者の皆さん

最後に再びリレー種目でカナダのサマー・マッキントッシュ選手(7コース)、そして女子自由形の女王、アメリカのケイティ・レデッキー選手(4コース)を見ることができた。

これは諸手を挙げて応援する師と隣は多分寺川綾さん


大体どんなスポーツでも、基本的にはテレビが1番見やすいのだろうと思う。だが会場の熱気や歓声など、テレビ越しでは伝わらないものもある。

東京オリンピックは無観客開催だったため、観に行くことができなかった。今回生で現地観戦することができて、改めて夢中で誰かを応援すること、スポーツを見る楽しさを思い出すことができた。


夢じゃないあれもこれも
その手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら
悲しみを知り独りで泣きましょう
そして輝くウルトラソウル(ヘイ)


また福岡の街中では、普通に水泳選手たちが歩いており夢のような国だった。有観客での日本開催を本当にありがとうのお気持ちと、出場された選手の皆さまにも最大限の賛辞を送りたいと思う。

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