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全12話アニメ脚本をエブリスタのコンテストに投稿する 資料編「構成プロット」

※こちらは資料編となります。随時変更されますので、バージョン情報や更新ログを確認しつつ、参照して下さい。また大きな変更があった場合は製作日誌編にて告知いたします。

Project ANIMA第三弾「キッズ・ゲームアニメ部門」 構成プロット

作成者:凪司工房
作成日:2018/10/05
修正日:2018/10/08
バージョン:0.1

## 基本データ

作品タイトル: セブンス・サピエンス
コピー: 自身をハックして、この薄汚れた世界をハックしろ
テーマ: 欠けていればいるほど、強くなれる(欠損は優劣の劣ではない)
ジャンル: ファンタジィ/SF/ロードムービー
ターゲット: 10代から20代の男女
サイズ: 1話10k程度+あらす

## 作品データ

期 間: 2074年?月〜2085年(11年間) ※近未来
テーマ: 人間(らしさ)とは何か?
障 害: 障害者であること/劣等感(過小評価)/完全監視社会=殺人ができない
モチーフ: 障害/欠損/AI/人工部品/ロボット

## 簡易フロー

第七ラボにて7名の実験生活開始

教授たちがラボから消える

メールで「楽園を目指せ」

ラボから旅立つ

都市Aの状況を見る

都市Bの状況を知る

ダイナとの再会 →事情を聞く

都市C

都市Dにてネオ・テロリストと遭遇

楽園に到着

楽園にて、生活開始

第一の犠牲者が出る

第二、第三の犠牲者が出る

教授の正体を知る

マザーとの対話

新しい人間として生きていくことを決意する

## 構成プロット

### 1話

●教授の講義。この世界について(シンギュラリティポイントを越えた先の世界。人類はAIデバイスと繋がり、ネオ・サピエンスと呼ばれる新人類になっていた)。ハイ・ネットについて(NSが繋がっている大規模ネットワーク。マザーと呼ばれるシステムを介して運営されている。各種情報のやり取りがおこなえ、電話やメールのような役割も担う。またドローンと呼ばれる自律ロボットの操作等もここを介して行われる)。
●第七ラボについて(生まれてくる人間の中で、何か障害=Defect、略してDを持って生まれる者がいる。そのDに対してどんなデバイスで補完すればいいのかを研究する施設)。七名の異なるDを集めた。盲目のアルタイル、足が不自由なベガ、聴覚Dの龍姫、言葉Dのハセン、心臓Dのロイド、右腕Dのアンジェラ、精神Dの星見。

●盲目だが補助視野により脳内に映像が見える。また施設内に関しては監視カメラも追うことができるアルタイルは、ある日、奇妙なものを発見する。黒いリンゴ型のロザリオ。すぐに姉たちに尋ねるが、誰もそれについて知らない。ハイ・ネット上にも知識が存在しない。ただ、翌日から各所で黒リンゴ発見の写真がアップされるようになった。
●姉の一人アステリアが何者かによって殺された状態で発見された。確認された中で、初めての殺人事件だった。

### 2話

●アステリアの殺人の報告を不在の教授に代わって責任者となっている姉のダイナにしようとしたが、研究室に閉じこもって出てこない。連絡も繋がらない。アルタイルたちは初めて遭遇した身近な人の死と、それに伴う殺人事件について、考え、調べ始める。それぞれの得意分野の知識と能力により、次々とアステリアが殺害された時の状況が明らかになる
●一方、ダイナはアイカワと共に、突然のネット障害に対処していた。ラボを守るため、原因究明に忙しかった。ローカルなネットワークにも影響が出ており、外部のアルタイルたちとの連絡が取れず困っていた。
●アルタイルたちは、アステリアを殺害したのがアイカワだと理解する。彼が今、ダイナと一緒にいると知り、なんとか研究室の扉を開けようとするが、隔壁になっていて開かない。中の様子も不明。その時、突然ハイ・ネットが復活し、中に入れるようになる。
●研究室では、アイカワが亡くなっていた。そこに一緒にいたダイナは気を失っている。気づくと事態に混乱し、自分は何もしていないと言う。教授に助言を求めたが、そこで戻ってきたメッセージは「プロジェクトの次のフェーズに進めるため、アルタイルたちに楽園を目指すこと等の指示」が書かれていた

### 3話

●アルタイルたちは、ダイナから説明を受ける。プロジェクトの次のフェーズは「楽園」という場所を目指すこと。それは即ち、彼らに「ラボの外の世界を旅させる」ことでもあった。ダイナは外の世界について、彼らに簡単に教える(世界観の復習)。
●一方、アイカワの死について、星見が新たな発見をしていた。彼は「アイカワ」ではなかったのだ。そして偽アイカワの手により、ラボのデータの全てがハイ・ネットへと流され、どこかに送られていた。彼はスパイだった。
●危険を察知したダイナは、アルタイルたちを予定よりも早くに発たせることにする。一週間後という期間を準備するはずだったが、それができずに翌朝ラボを出ることになる。しかし、それでも間に合わず、外敵の襲来が始まる。
●慌ただしく準備を済ませたアルタイルたちは、ラボの地下通路を抜けていく。通路の先に、外への出口がある。外に初めて出る。隔壁が開く。ラボの外は砂嵐とガス雲の酷い世界だった。

### 4話

●アルタイルたちはラボの中とはあまりに勝手が異なり、苦労する。厳しい自然を生きるにはセブンスは無力だった。
●地図を頼りに、三日歩いて、やっと一番近い都市にたどり着く。そこは首都まで続く大陸横断鉄道の一番西の駅だった。
●鉄道の乗り方も分からないアルタイルたち。ハイ・ネットの利用も満足にできないアナログな対応に、アルタイルたちは自分たちでどうすればいいか考えるだけでは対応できないことを知る。だが親切そうなおじさんに助けてもらい、なんとか首都までの乗車チケットを7枚手に入れることができた。
●しかし、チケット交換所にて、お金が入金されていないことが分かり、アルタイルたちは自分らが騙されたと知る。星見などの起点で逮捕でき、無事に乗り込むことができたが、その件で、以降、人を疑うという心が芽生えてしまう。

### 5話

●大陸横断鉄道で、首都を目指すアルタイルたち。しかし、途中で大規模な事故が発生し、鉄道を途中下車することを余儀なくされてしまう(その事故の発生原因がネオ・テロリスト)。
●降り立った街は地方の中核都市。人が沢山いて、賑わいもある。しかし、ハイ・ネットによるマザー管理が行き届かず、強盗や殺人事件も頻繁に発生していた。入った飲食店で、強盗事件に巻き込まれてしまうアルタイルたち。なんとか協力して事なきを得る。
●強盗事件解決により、地元の警察から感謝される。しかし対応した警官はセブンスに良い印象を持つが、上司たちは彼らを早く街から追い出すよう要請する。ネオ・テロリストについての警告が回ってきていたためだった。
●その若い警官の手配で、首都までは長距離バスが出ていると教えられ、それに乗って首都を目指す。しかし途中で問題があるからと降ろされてしまう。そこに長距離輸送無人トラックが通りかかり、それを利用して首都に向かう。

### 6話

●首都にやってくるアルタイルたち。しかし噂に聞いていたにしては、ぼろぼろのビルや施設ばかり。人の列についていくと、彼らはエレベータで地下へと降りていく。アルタイルたちも地下に降りる。すると、そこには巨大な地下都市が展開されていた。
●柱のような建物、その隙間を縫うように走る道路。まるで神経細胞のよう。しかし対応しているロボットやドローンたちは全て沈黙している。かつてはそれらによって全てが滞り無く運営されていたが、ネオ・テロリストの悪意により、暴走する彼らを食い止めるため、現在は必要最低限のロボット、ドローンしか動かしていないとのことだった。
●と、ベガが過労から倒れてしまう。
●救護施設に運ばれる。そこでなんとダイナと再会した。彼女はあのあと、なんとか大陸鉄道に乗って首都へとやってきていたのだ。そこで救護活動を手伝っている。もともと、彼女の姉がここで救護隊のリーダーをやっていた。しかし、今蔓延している謎の病により死んでしまった。
●ダイナは楽園についてアルタイルたちに説明する。楽園とは、ある施設の別名であること。ただしその場所をダイナたちは知らされていない。また、他にもセブンスがいて、彼らも楽園を目指していると説明を受ける。セブンスとは大規模なプロジェクトであり、その最終目的をダイナは知らないものの、第七ラボだけで行われていたテストではないらしい。

### 7話

●ダイナに言われた通り、まずは大陸の最西端を目指すアルタイルたち。車を手配してもらい、それを運転して、西を目指す。広大な砂漠を渡る必要があった。
●砂漠の前に独立した都市が存在している。そこで休憩を取り、物資を揃えることになる。
●都市では人々が「懐古的生活」を志向し、今までのネオ・サピエンスとは全然違った生活様式がそこでは見られた。そこである兄妹と出会う。彼らは親を失い、更に、それぞれに障害を持っていた。しかし、セブンスのようなデバイスがなくても、彼らは周囲と協力して生きている。「互いに生かされているんだ」と言った。
●龍姫はその聾唖の兄に、恋をする。別れ際、手話で「さようなら」と「愛している」と伝えた。

### 8話

●砂漠を改造車で渡る。現在は大半がこうした大地らしい。あとは腐った海か、岩山。ここはハイ・ネットの通信状況も悪かった。そんな中で、星見より、かつてのこの星の姿についてのデータを教えられる。そこは緑溢れていた惑星だった。水があり、酸素があり、人が笑顔で暮らせた。しかし、人と人は争う。それに大きなスパンで発生していた異常気象の時代に入り、今まで人が暮らせていたところが暮らせなくなった。そこで人類は新しい環境に対応するため、第七人類を作ろうとした。
●夜明け間近。そんな暗がりの中、別の気配に気づく。一人の人間、いやセブンスだった。その手には拳銃が握られていて、脅される。食料などの物資を奪うためだった。しかし、アンジェラなどの機転で拘束される。
●カノープスと名乗った青年は、一人だった。他にも六人のセブンスがいたが、皆脱落してしまい、一人だけ生き残ったという。カノープスたちは、セブンス内で常に誰が一番かを競争していた。いつも二番手で、けれどそんなカノープスが生き残ることができたのは「誰も信用しなかったからだ」と答えた。
●アルタイルたちは、カノープスを連れて行くかどうか協議する。みんなで協力すること。それが教授の教えだった。8人になり、楽園を目指すことになる。

### 9話

●砂漠を乗り越えると、小さな集落があり、その先は山越えだった。
●カノープスが加わったことにより、7人の関係性が変化していた。彼のいた施設の酷い有様に共感する者、彼を恐れる者、自分たちもそうなるかもと不安がる者。また彼を敵対視し、排除しようと考える者もいた。そう。殺意である。
●山の上の方にきて、雪がちらつく。中にはデバイスに不調をきたしている者も出る。協力して進んでいたが、ある日、ベガの歩行補助デバイスが完全に壊れてしまう。カノープスは置いていくべきだ、と提案する。アルタイルは連れて行くべきと主張する。そして、二つにグループが分裂してしまう。
●アルタイルはベガを協力して移動させながら、なんとか山越えの道を進む。
●一方カノープスたちは、今までのアルタイルたちの悪口を言い出す。けれども、それに対して星見が反論する。カノープスは徐々に孤立し、他の3人を攻撃し始める。とある朝、カノープスの姿が消えていた。星見は「彼は一人で先に行った」とだけ。
●山を越えて合流した時、カノープスの姿が消えていた。星見たちは重い表情。なんとか聞き出すと、一人で先に行った。あとはどうなったか分からないと
●山を越えた先に広がっていた平野。その先、小さな港町があり、そこから見える小さな島が楽園と呼ばれる場所だった。

### 10話

●島へと渡り、楽園の施設に入る。そこでは教授に似た人間が待っていた(アルタイルたちの知識はあるようだが、教授とは異なっていた)。
●教授とロボットらにより、楽園の施設が案内される。そこは第七ラボによく似た構造になっていた。それぞれ個室が与えられ、ローカル・ネットにより連絡が取り合える。
●楽園での生活が始まった。他のセブンスたちはいなかった。アルタイルは星見に、カノープスのことを問いただす。彼がどうなったのか。星見はアルタイルにだけ、という約束で教えてくれた。彼女はカノープスが輪を乱すという結果を踏まえて、この先、自分たちにとってマイナス要因となる。それはセブンス失格の個体だと判断した上で、処分したと。殺したのではなく、通報しただけ、と。その先どうなるかは分からないが、姿が消えていたと。
●アルタイルは教授たちに実験の最終目的を教わる。それは「最も優れたセブンスを選ぶこと」だと言う。つまりカノープスたちがやらされた生存競争のようなことが始まる。
●教授たちはアルタイルらが、一人で生活していけるのか、そういったことを試験する。その一つ一つについて点数がつけられ、成績が優秀だったセブンスには褒美が与えられた。優劣がつけられたことにより、仲が悪くなっていく。
●ある日、アルタイルが目覚めて、中庭に向かうと、そこでアンジェラが死んでいた。

### 11話

●アンジェラの死は、事故死として片付けられた。しかしアルタイルはそれが殺人だと分かっていた。誰かが殺したこと、またそれを教授たちは隠したことから、一人で悩み始める。今までならみんなに相談していたが、今回は誰にも言えなかった
●その翌日、第二の犠牲者が出る。龍姫だった。更に翌日、ハセンも殺されていた。
●アルタイルたちは完全に疑心暗鬼になる。しかしベガだけはみんなを信頼していた。特にアルタイルに関しては。
●アルタイルは一人で事件を調査する。やがて星見が怪しいと結論づけ、ある日、星見と二人だけで話す。それを勘違いしてしまうベガ。
●星見は自分は何もやっていないことを証明する。そして一番疑うべきは教授だと進言する。
●アルタイルは教授に質問があると、一人で会いに行く。教授は彼に説明する。本当の目的が何なのか。全ての実験が、新しい人類を生み出すための壮大な計画だった。そのため、善良な魂の男女を選ぶ。「アダムとイブ」を見つけるのだ、と言う。それが「マザーの結論」だと教える。これからやってくる、この星の最後と現人類の最後。それを生き抜くに相応しい最終人類を作る必要がある。それの名前が「セブンス・サピエンス」だった。

### 12話

●教授はアルタイルに「セブンス・サピエンス計画」の全容を語ると、彼の両親が「マザー」開発者なのだと言った。だがマザーは教授の行った暴露行為が背信と認定し、教授に自死プログラムを作動させる。殺人の正体。それはマザーによる遠隔操作だった。
●その時、天変地異が発生する。地震や津波、火山の爆発。大嵐。雷。ラボ内にいれば大丈夫というが、アルタイルたちはみんなで集まって、電源が落ちてしまった中で、静かになるのを待つ。
●薄暗い中で、数日を過ごした。
●その後、なんとかして外に出てみる。外の様子は一変していた。海が消えて、対岸の港町は壊滅していた。山は噴火して吹き飛んでいる。その時、突然今まで障害が起きて使えなかったマザーシステムが復旧する。システムによれば、生き残った人類はアルタイル、ベガ、星見、ロイド。この四名だった。
●と、星見が突然告白する。自分はマザーにより送り込まれたと。ロイドは最後の地に導くためのロボットなことも。マザーの正体は、星見だった。そしてアダムとイブはアルタイルとベガだった。
●マザーはロケットに乗り、別の惑星へと向かうよう告げる。それが最後の計画だと。しかし、アルタイルとベガはこの大地に残ると。まだどこかに、ハイ・ネットを利用していない、かつてのあの集落のような、本来の「人間」がいるはずだ、と。
●旅立ったアルタイルとベガに、ロイドがついていく。それをマザーである星見は黙って見守る。その手にはアルタイルとベガ、二人の遺伝子が収められたケースがある。マザーは当初の計画通り、一人で星の彼方へと旅立った。アルタイルとベガは、空に消えていく星を見つめていた。

## 舞台考

1:ラボ内(施設内)
2:同上
3:同上 →抜け道+初めての外の情景
4:鉄道
5:地方都市
6:地下大都市(首都)
7:車(移動手段)
8:オアシス
9:山村
10:楽園(最果て施設)
11:同上
12:同上 →セブンスコロニー

## タイトル考

「ヘスティアの微笑」
「ヘパイストスの焦燥」
「ヘルメスの憧憬」
「アレスの畏怖」
「アルテミスの優越」
「アプロディテの嫉妬」
「デメテルの悲哀」
「アポロンの空虚」
「ポセイドンの殺意」
「ゼウスの激怒」
「アテナの背信」
「ヘラの驚愕」

神の名前+人間の感情を表現する(漢字)
12の感情候補
「嫉妬」「落胆」「歓喜」
「憤怒」「愛情」「悲哀」
「激怒」「焦燥」「驚愕」
「渇望」「優越」「空虚」
「殺意」「軽蔑」
「後悔」「尊敬」「敬愛」「慈愛」
「満足」「怨嗟」「困惑」
「憧憬」「信頼」「嫌悪」
「失望」「畏怖」
「予測」
ゼウスの雷(全知全能、雷、権力)
ヘラの悲しみ(母性)
アテナの憂鬱(智慧、工芸、芸術、戦略)
アポロンの気まぐれ(詩歌、芸術、音楽、芸能、羊飼い、太陽、遠矢)
アプロディテの誘惑(愛、美、性)
アレスの憤怒(戦い、破壊、凶暴)
アルテミスの制裁(狩猟、貞淑、月)
デメテルの豊穣(穀物)
ヘパイストスの炎(炎、鍛冶)
ヘルメスの終焉(旅人、商人、能弁、境界、体育技能、発明、策略、夢と眠りの神、死出の旅路の案内者)
ポセイドンの鎮魂(第二位、海洋、大地震)
ヘスティアの炉にくべる(炉、処女)

## 備考

・各話0.5K程度のあらすじ(Aパート、Bパートに一応分ける)
・その後、別資料で各話の構成に拡張する(脚本1本が10K程度(原稿用紙25枚ほど)になるので、1K程度の構成に)
・各話タイトルはオリュンポス十二神から取ったコードネームにすること(マザーズリポートという形式)
・各話内で必ず「人間とは」につながる問いかけが、暗になされる構成を取ること(人間としてどうすべきか、とか、障害者、というかここではセブンスが、欠陥により対応が難しいことを表現する)
・ロシアからずっと西に横断していき、トルコをへて、ヨーロッパ、その先のアイスランドみたいな感じの旅のイメージをする

## 更新ログ

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