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全12話アニメ脚本をエブリスタのコンテストに投稿する 資料編「ドラフト(下書き)」

※こちらは資料編となります。随時変更されますので、バージョン情報や更新ログを確認しつつ、参照して下さい。また大きな変更があった場合は製作日誌編にて告知いたします。

Project ANIMA第三弾「キッズ・ゲームアニメ部門」 ドラフト

作成者:凪司工房
作成日:2018/10/03
修正日:2018/10/04
バージョン:0.1

## 基本データ

作品タイトル: セブンス・サピエンス
コピー: 自身をハックして、この薄汚れた世界をハックしろ
テーマ: 欠けていればいるほど、強くなれる(欠損は優劣の劣ではない)
ジャンル: ファンタジィ/SF
ターゲット: 10代から20代の男女
サイズ: 1話10k程度+あらすじ

## 作品データ

期 間: 2074年?月〜2085年(11年間) ※近未来
テーマ: 人間(らしさ)とは何か?
障 害: 障害者であること/劣等感(過小評価)
モチーフ: 障害/欠損/AI/人工部品/ロボット

## 登場人物

アルタイル(15)……セブンスの一人。盲目の少年
ベガ(14)……セブンスの一人。両足が動かない少女
龍姫(18)……セブンスの一人。聴覚のないピアニスト少女
ハセン(16)……セブンスの一人。言葉のない少年
ロイド(10)……セブンスの一人。機械心臓の少年
アンジェラ(21)……セブンスの一人。右腕を失った女性
星見 (17)……セブンスの一人。精神を閉ざす少女
大月(64)……ラボの「父」。教授
ダイナ(32)……ラボの「姉」の一人
アステリア(24)……ラボの「姉」の一人
アイカワ(41)……教授の助手の男性

## ドラフト

### 大雑把な構成

(冒頭、説明)
 近未来の世界の説明。特に技術的なものを簡単に「見せる」(可能ならイベント化)。
 ネット直結デバイスを装備した人類「ネオ・サピエンス」(NS)
 障害者の別名=「セブンス」(SS)。セブンスには特殊な補助デバイスが必要。多くの場合、それらを装備した人類の方が強力。都市部では魔改造が流行中。自分の腕を切り落として武器にする等。
 ラボの説明。
 父や姉たちの説明。
 主人公7名の解説。

(3話、衝撃回)
 セブンスの何かのデバイス暴走事件。
 姉の一人の死。
 父たちが消える。
 そこに「父からのメッセージ」
 「楽園」を求めて旅立つ七名

(6話か7話、ミッドポイント、大きな方向転換)
 姉の一人との再会。世界について教わる
 ハイ・ネットを使うことの危険性。人類の危機。何者かによる「世界のハッキング」
 以降、ネット禁止令が7人に出て、コミュニケーション困難が発生し始める
 また徐々にセブンスの故障が出始める

(10話、最終回へのフック)
 突然の仲間の死。
 そこから「楽園」の本来の姿が徐々に明らかになる

(11、12話、最終回前後編)
 博士の本当の考え。
 エイス・サピエンスとなった博士との対決(少年漫画的展開か)
 ここまで不在だった、本当の黒幕である「母」の登場
 母の正体=ネットを通じて拡大した「新世界の神」
 セブンスを捨てて、人間に戻る

### ver.0.1

#### 1話

近未来。人類は技術的特異点シンギュラリティポイントを越えて、新たなステージに進化していた。
シング(神具)と呼ばれるヘッドデバイスを取り付けることで、常にハイ・ネットワークに繋がり、様々なサービスを受けることができたし、常にみんなと繋がり、孤独とは無縁だった。

それはかつて「障害者」と呼ばれた人間たちであっても、同じだった。特に彼らにとっては機能補助機器により、健常者と遜色ない生活を送ることができた。

盲目のアルタイル(15)は、補助アイにより外界をデータ化し、脳内再生することが可能。
両足が未発達で使えないベガ(14)は、義足機構により自由自在に世界を歩き回れた。
先天的聴覚異常で耳が聞こえない龍姫(18)は、補助内耳により脳にクリアな音声を届けられた。
喉に障害がありしゃべれないハセン(16)は、音声補助機構により歌うことすらできた。
心臓に障害があったロイド(10)は機械心臓により元気に生きている
事故で右腕を失ったアンジェラ(21)は補助アームで男勝りの仕事すらこなせた。
脳の疾患で精神を閉ざしていると診断された星見(17)だが、ハイ・ネットを通じての他人との会話は可能だった。ネットは脳疾患も補ってくれる

ただ「セブンス」と呼ばれた、第七の機関を身にまとった人々は、差別は受けた。
そんな子供たちを引き取り、育てている研究所があった。
それが「第七ラボ」だった。

これはそんなラボでの、ささやかな彼らの生活について、リポートしたものである。

#### 3話

ある朝、ラボの姉の一人、一番アルタイルたちが慕っていたアステリアが死んでいる状態で発見される。発見者は星見である。星見からハイ・ネットを通じて、アルタイルへと送られた。彼はそれをベガたちに確認してもらう。それはどうやら、かつて「殺人事件」と呼ばれた状態に類似していた。

その日は朝から父たちが不在で、残っていたのはアステリアと補助ロボットたちだけだった。
7人はアルタイルを中心に、どうすべきか相談する。

7人はその日、父たちを待った。しかし、父たちは帰ってこない。
ハイ・ネットの方も障害が続いていた。
ついに、アルタイルは日頃から考えていたことを口に出す。
「僕たちは、ラボの外に出るべきだ」と。
ずっと父たちにより、ラボの外側へ行かせないようにと、きつく監視されていた。
ただ外がどうなっているか分からないし、父や姉たちに会えなければ、セブンスのメンテナンスは自分たちで行う必要がある。生命維持のための食料なども持ち出したところで、いつかは尽きる。
そういった心配をハセンたち、慎重派は口にする。

そこに、父からメッセージが届いた。ある箱を開けるようにと。
箱の中身は父自筆の書簡であり、そこには「楽園を探してそこに向かうように」と書かれていた
暫くすると、ラボの緊急起爆装置が発動し、カウントダウンを始める

準備を済ませたアルタイルたちは、アステリアをラボの中庭に埋めてから、旅立つ
いざ、楽園へと

#### 6話

その街で、アルタイルたちは懐かしい人物と再会する。ダイナだった。
彼女はアルタイルたちに、父たちに何があったのか、いや、そもそも何故世界の各都市が壊滅状態なのかを、教える。

それは父が時々「講義」としてアルタイルたちに話してくれた、ずっとずっと未来の世界の物語だった。
ハイ・ネットを通じて世界の全ての人と繋がっている。もし仮にそのネットが故障したらどうなるか。またそのネットに誰かが悪意を紛れ込ませた場合にどうなるか。それについて、教わっていた。

「事実、それが起こったのよ」ダイナは言う。ハイ・ネットは何も人間ばかりと繋がっている訳ではない。そこには家事ロボットや清掃ロボット、受付業務や役所仕事といったものを人類の代わりに代行しているロボットたちとも繋がっていて、その誰かの悪意により(これを「ネオ・テロリズム」と呼んでいた)、ロボットや施設が暴走。多くの人が犠牲になった。

ただそれは一時的なことで、すぐに収まってしまった。けれど一度発生した大障害に、人々は恐れ、ハイ・ネットを断ってしまった。このことにより、多くの人々が生活していくことが難しくなり、そのために大量の死者が出ているのだ、という。また都市機能もマヒしている。何故ならハイ・ネットはその機能の計算能力の大部分を、繋がれた人間たちに頼っていたからだ。

「この世界はもう、ハイ・ネットなしでは生きられない。だから、あなたたちは楽園を探すの。そこは、ハイ・ネットのない世界。あなたたちはいつか、それを捨てなければいけないわ」
ダイナはその都市で、瀕死の人々を看病して暮らしていく。

何人かはダイナと共にこの街に残る、と言い出した。
けれど、父はいつも「7人で一緒に行動しなさい」と言ってきた。そのことだけは守らせてきた。
アルタイルたちはダイナと別れ、楽園を目指す

#### 11、12話

アルタイルたちは楽園での暮らしに慣れはじめていた。
そんなある日、アンジェラが殺されているのを発見する。ここには7名と「教授」の人工知能しかない。
だとすると、残り6名のうちの誰かが彼女を殺したことになる

犯人探しが始まるが、アンジェラを発見したベガが真っ先に疑われることになる。
アルタイルは彼女の無実を晴らすため、事件の調査に乗り出す。

やがて、アンジェラが実は内緒でダイナたちと連絡を取るためにハイ・ネットを利用していたことを知る。
そして星見は、彼女の死が自殺だったと断定する。

アンジェラを埋葬した後で、彼女の個室から書き置きが見つかった。それによれば、父たちは自分たちに嘘をついていたこと。研究素材であり、セブンスという新しい人類を生み出すための実証実験が行われていたのだ、と。
楽園とは、研究の第二ステージ、ハイ・ネットによらない、セブンスの本来の力により、荒廃した地球で暮らしていけるのか、という実験施設だった。

アルタイルたちは楽園を出るべきか、議論する。
そこに、父が姿を現した。

父はダイナが勘違いしていたと語る。現在発生している全ての元凶はハイ・ネットの根幹システムであるマザーシステムの判断であり、彼女は人類を切り捨てたのだ、と。
すべての人間は抹殺された。
ハイ・ネットを切り離した人々は僅かに生き延びているだろうが、それでもまもなく完全に排除される。
人間と認識された者は彼女の手足に排除される。神の手、とも、天使、とも呼ばれていた。

それを予見していた教授は、マザーに人間と認知されなかったアルタイルたちを、育てた。やがて来る大殲滅に対抗し、それを生き延びることのできる存在「セブンス」となるために。

そこに天使たちがやってくる。教授は殺され、まだ人間と認識されていないアルタイルたちは見逃される。アンジェラたちは人間と認められてしまったために、殺害された。

星見は告白する。自分はまもなく人間と認識される。そしてそこに天使がやってくる。
だから、アルタイルとベガの二人で、生き延びて欲しいと。二人に、自分の弟であるロイドを預けると。

三人は逃げ出す。楽園を捨てて。
星見が改良した自律機械であるロイドは、二人に方角を示す。それは、セブンスが待つ小さな街。
そこにたどり着く。
アルタイルたちのような、セブンスが、そこで小さなコミュニティを築いて暮らしていた。

## 備考

・1話500字程度のドラフトにする
・旅立ちがもっと早い段階の方が良いか?(3話でラボ破棄くらいの勢い?)
・毎回「XXレポート」という形で物語が提示される。そしてそのレポートを行っていたのは他でもないマザーシステムだと最後に提示される

## 更新ログ

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