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防災から考えるフード

手づくり猫ごはん研究家の娜巍堂です。
うちの子のごはん要求がとりません。

さて、もし、万が一「震災」があって、ライフラインが止まった時、
手づくりごはんの人はどうするのでしょうか。

手づくりごはんオンリーの人から「震災でも手づくりします」と言われました。
「冷凍も作ってあるので」と言われました。
でも、しのげるって、最低でも人間1名につき、色々なものが1週間分だといいます。
ライフラインが止まってない前提でしょうか。
手づくりごはんオンリーの方は、災害に合わないのでしょうか。
災害にあっても、新鮮な食材が簡単に手に入るのでしょうか。


災害の事を考えると、市販のフードも必要だと思っています。

いくら自宅で防災グッズの中にペットフードを入れても、量に限界があります。
物流もどう止まっているか、いつ店がオープンするか。
完全手づくり食の人は、冷凍してあるごはんや作り置きのごはんでなんとかしのぐのでしょうか。
しのげるだけの作り置きを、常時作っていらつしゃるんでしょうね。

ライフラインが止まり、ガラスが散乱し、とてつもなく寒い暗闇を体験したことがない人なんだと思います。
暑くてもクーラーや扇風機で涼むことも出来ず。ベタベタするけど手も顔も、拭くだけで、または拭くこともできない、洗えない環境にいたことがないんだと思います。

不安で、家だけじゃなく、心も潰される感覚を知らないんでしょうね。

*熊本地震で被災した方の中には、万全な報歳グッズを家の1階と車に保管していたそうですが、3階建ての家が倒壊し、1階も車もつぶされたそうです。
想像力をフル回転させてください。
最悪の最悪を考えておかないと。

■市販のフードのローリングストック

いじわるかもしれませんが、すごく不思議なのが、
手づくりごはんしかダメという方の、人間の非常食も手づくりなのでしょうか。
缶詰・レトルト・フリーズドライなどは常備しないのでしょうか。

それと同じ感覚で、ペットの非常食として、ドライフード・パウチタイプ・ジャーキー等は便利に活用して、食べ馴れるようにローリングストックしていけばいいのにな、と思います。

申し訳ないですが、災害が起きたあと、周りが落ち着き
復興にむけて動き出すと、やっとペットへの物資支援も動きます。
これは各地のボランティア様のおかげです。

避難所の映像を見る限り、量が多くて安いドライフードが山積みです。
人の食料よりは、扱いが雑ですよね。
(温度管理がされていない場所に放置・・カビ心配なんですけどね)
でも、ないよりはマシ。
むしろフードをご用意していただける世の中になったんですね。

なので、中継で映っているフードをメモして、
後日、少量で小分け包装があれば購入したり、試供品をいただくことがあれば、試します。
いきなりお椀いっぱいじゃなくて、5粒づつくらいです。
メーカーや配合によっては、6粒以上、10粒ほど食べたら、5分足らずで吐くんです。
困りますね。
避難所で配給されるものが、食べれないとなると・・。
(療養食じゃないとダメな場合のぞいてですけどね。)
非常事態の時に、非常食が食べれるようにしたいですね。

地震があった時、人間でさえ、独特の雰囲気・緊張が続くと食べれない、飲めないことがあります。
これは地震だ、非常事態だと人はわかっていますが、ペットには細かくはわかりませんよね。
水も取れなくなる子も多いです。

■ペットボトルの水は危険・・か?

昔、震災があった時、問題になりましたよね。
「大事な水を犬猫なんかにあたえるな」と。
またSNSでも「ペットボトルの水は犬猫にあたえてはいけない。」という言葉が、被災地の人に対して拡散されました。
被災していて、平常心ではない状態の人へ、正しいか、正しくないか、調べる環境が整っていない、また電源を大事に使う状況に、正しく伝わらない伝言ゲームを流さないで欲しいですね。

「ペットボトルの水は危険」という考えになってしまうのは、
ペットボトルの水=ミネラルウォーター→カルシウム・マグネシウムなどミネラル成分がたっぷり含まれている
だから、尿結石症を引き起こす要因のひとつと言われるからです。
でも、日本のペットボトルの商品のほとんどは、軟水商品。
硬水タイプは、少ないです。
それに、わざわざ硬水のペットボトルを購入し、水を与え続けたからといって健康な犬猫が「水のせいで尿路結石になった」という明確な結果は今のところないと獣医師も言っています。
硬水が生活水であり、毎日飲んでいるという状況=ヨーロッパの犬猫・人間は全員尿路結石に・・ということもないですよね。
すでに尿路結石症になっている、また発症しそうな状況下にある場合は、
率先して「硬水を摂取しよう」としなくても良いです。


ライフラインが止まって。
水道が使えない。
でも、
手元にはペットボトルの水がある。

それでも「水」を与えないですか?

食事が出来なくても、水分が取れなかったら脱水症もおきます。

ぺットボトルの水でもええから、飲んだ方がいいんです。
飲んた途端に、石が出来て、苦しむならペットボトルの水は販売されていません。
飲めるなら、飲ませてあげてください。

繊細な子だったら、水分もとれず、ドライフードも食べないかもしれません。
そんな時、ウェットタイプやゼリータイプも食べることが出来る子なら、ウェットタイプに水分を足して、水分も取れるようにしてあげてください。

ウェットタイプだと、お皿が汚れる。
災害時は、洗い物は控えたいと思うので、スプーンから食べれるように練習しておくのも良いですね。
それでも食べることが出来なければ、嗜好品の部類になりますが、スティックタイプの液体おやつも、高カロリーですので、栄養補給や体力温存に一役買います。
人間でも、何も食べれなくても、飴やチョコなどで気持ちを落ち着かせることが出来ますよね。そんな感覚で、お守り代わりに入れておくといいですよ。
万が一リードが外れた時など、呼び寄せるアイテムにもなります。

そして、また少しでも落ち着いた生活に戻った時には、手づくりごはんにすればいいし、摂取した添加物も排出できるようサポートすればいい。

震災が起きてから試行錯誤するより、普段の、この日常でフードや食べ方の練習を始めてみませんか。



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