SEEDA「livin'」～咀嚼する①～

私、三者（サンモノ）HIPHOPにどっぷり浸かってもう10年が経ちました。22歳です。
ブログ初回ということで、そんな私とHIPHOPの出会いからこれまでを大まかに説明させていただきます。

当時中学生だった私は、修学旅行で訪れた東京のホテルを訪れました。
そこで、みんなと夜更かししているときにTVで流れていた「フリースタイルダンジョン」を観て、ドハマり。（確か、漢a.ka.gami×NONKEYだったはず）
以上が私とHIPHOPの出会いです。
しかし、私が住んでいた地方では、肝心の「フリースタイルダンジョン」がTV放送がされていませんでした。なので、Youtubeで違法視聴をし、零細ギガ端末だったため、Clipboxという動画違法ダウンロードアプリで通学時間に楽しんでいました。（本当にごめんなさい）

「フリースタイルダンジョン」が放送されていたこともあり、世はMCバトル最盛期。Youtubeでバトルを見漁り、自身も友達とフリースタイルバトルをTikTokにアップし万バズなどを経験するなど、青春ヘッズ時代を過ごしてきました。また、同様に友人から「バトルだけやなくて、音源も聴いてみ」と勧められ音源を追っていくようになり、AKLOやSALU,AK-69から始まり、Mall boyz, Kohh, kandy town, JJJ それから、Kohjiya,LANAなどの新世代まで全般的イヤホンに耳を挿してきました。（SUSHIBOYZ）
そして、大学在学中に仲良くなったロシア人の留学生がKendrick Lamarを愛しており、その熱意に惹かれUSやUK,韓国などHIPHOPをグローバルに楽しむようになりました。以上が、私とHIPHOPのこれまでです。

そして、今回から「咀嚼する」というテーマでHIPHOPの楽曲について津々浦々、語っていこうかなと思い立ち、PCに向き合っています。完全に趣味で、主観たっぷりの内容です。是非、いいねや意見交換のコメントなどをいただけたら嬉しいです。

そして今回は、SEEDAさんの楽曲「livin'」です。
この曲を選んだ理由は、至極単純で、一番好きな曲、一番聴いてきた曲だからです。
2012年にリリースされた9枚目のアルバム「23Edge」に収録されているこの曲は、SEEDAファンのみならず、幅広いヘッズが知っている曲なのではないでしょうか？

ギターベースの爽やかなメロディーが印象的なこの曲を聴くと、景色が開けた草原や海岸線のドライブをイメージしてしまうのはきっと私だけではないはず。それでいて、ズシリとしたメッセージ性に富んでいるというこのギャップがお気に入りの理由の一つです。

ここからは歌詞へ。
冒頭バース
「地獄へと天国を歩いてる 誰もが今することがある
　才能がなくても積み重ねるから 才能とはそれを楽しめる」

、、、痺れますね。この歌詞に何度奮い立たされたのか。
「慢心して立ち止まるのではなく、日々努めることの大切さ」
「才能がなくても努力を積み重ねることの大切さ」
誰もが耳にしたことがある言葉を、これほど粋なものにできるとは。
サッカー少年だった私は、この言葉を聴いて練習に向かっていました。

続いてバース
「チャンスを待っていたら偶然掴む　悔しくなると今立ち上がれる
　恨んでいたらカルマに焼かれる　涙止めない分奇麗に変われる」

この部分では、「悔しくなると」「涙止めない分」のように、悲しいことや挫折をしたときに場面が移ります。
挫折をしたときに、落ち込み、マイナスに引き込まれるのではなく、それらを乗り越えて、前に一歩進むことの大切さを説いています。
特に、「カルマに焼かれる」の「カルマ」とは、業（ごう）の事であり、善い業（カルマ）には善い結果がもたらされるという、因果応報的な思想につながります。
ここで、1バース目の「誰もが今することがある」とのつながりを感じることができるのではないかと私は考えました。

フック
「エジプトのピラミッド建てた頃から　
　人は恋して誰かを傷つけて　自分を探し歩いている
　Livin' 他人（ひと）に勝ち でも自分は満たされない
　自分に勝ち満たされる　同じ道を歩いている」

リリックの内容もさることながら、とても気持ちがいいフローとSEEDAさんの声質がこのフックをさらに一段階上質なものに押し上げていると感じます。
フックの内容に目を向けると「自分を探し歩いている」「他人に勝ちでも自分は満たされない」などの部分から、Livin’という楽曲では、”自分と向き合うこと”がフォーカスされているのではないかと私は感じました。

私自身がサッカーで挫折を経験した際や、進路選択、就職活動などの決断の際に、この楽曲を聴き、何度も心を奮い立たせてきました。皆さんも是非。
「Livin’（youtube）」

「関連動画（僧侶しんこうのHIPHOP仏教さん）」

※ブログの内容は、すべて個人の見解です。

今後も、このようなブログの投稿を行っていきますので、いいねやコメントとうございましたら送っていただけると幸いです。