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心を通わせるってあったかいよね。

今回も読んだ漫画の感想を書いていきたいなって思います。
今回読んだのは中村ひなたさん作の「ココロのプログラム」です。

ざっくりあらすじ

人そっくりなロボットが一般家庭にホームステイという形でお手伝いをしたりして心を学んでいき、ロボットが人間と同じような心のプログラムを作っていくという世界観。
そんな中で母子家庭の主人公の元に美少女ロボットが心を学びに来て、主人公や主人公の幼馴染と一緒に関わっていく中に心や恋愛感情を学んでいくというお話

最初からちゃんと心をわかっているロボット

これ読んで一番最初に思ったのはこのロボットの女の子(いちこちゃん)めちゃくちゃ人の機微最初からわかってるーってこと。
ホームステイとか必要ないじゃん。。。と思いました。
作者はなんでこれをロボットという設定にしたんだろうってずっと考えていました。
ロボットって一つしかない答えに完璧に答えられるものだと思うのです。
一対一の関係はめちゃくちゃ強いけど、人間のように一対複数みたいな一つの問いに対して答えが複数あるものには割と強くないっていうのが現実世界なんだと思います。
だから、人間はミスをするし、間違いもしちゃう。
でも、この漫画に出てくるいちこちゃん最初から機微もわかっちゃうし、悲しいとか嬉しいとか感情出てるじゃんって思いました。

RADWIMPSさんの棒人間

そこで、これは私の勝手な解釈ですが、このいちこちゃんは作者様の希望とか思いみたいのが乗っかっているのではないかなということ。
RADWIMPSさんの棒人間という曲があるのですが、それは自分は人間のように見えるけど、みんなと同じような複雑なこともできないし、みんなみたいにしっかりしていない、だけど、それでもみんなと一緒に生きていきたい。
みたいなそんな曲です。
それに当てはめると、この漫画のいちこちゃんに作者の人間の感情ってすごく複雑で目には見えなくて時に間違えてしまったり誤解してしまうことがあるけれども、それでも恋愛をしたり心を通わせていけると信じてるみたいなそういう想いや願いをのせているんじゃないかなと感じたのです。
そう思うとすごくスッとこの作品が自分の中に入ってきました。

中村ひなた様への妄想

この漫画は全4巻と綺麗にまとまっていてすごく読みやすいのです。
感情をテーマにしているのであればもう少しドロドロしたネガティブなものを描いているものなのかなと読む前は思っていたのですが、すごく綺麗に描いてくれているのです。
主人公が小学生〜大人になるまでの成長とその時々の感情の揺れを丁寧にそして綺麗に描いているのです。
あと、絵がめちゃくちゃ上手でとても綺麗です。
すごく優しい物語になっていて、作者様の人柄もこんな風に優しく世界をみていらっしゃる人柄なのかなと勝手に妄想してしまいました。
いつかどういう風に世界をみているのかお話して見たいなぁと思いました(笑)


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