永代は「元」お坊ちゃん（中編１）
前編はこちら↓↓
お坊ちゃんの定義
前編で永代家は家柄的には大したお坊ちゃんではないことが分かりました。本物のお坊ちゃんなら、金銭面では不自由しない青春時代を送るはずです。
私が子供の頃には母親から「うちにはお金はない」と言われて育ってきました。当時は間に受けてそんなものなんだなぁと思っていたものです。兄弟全員もそう思っていたのではないでしょうか。今度聞いてみようかな（笑）
「収入がないわけではないが、子供四人を育てるのには余裕があるわけではない」という真意に完全に気付いたのは、実家で就職して、両親の働きぶりや給料面を全て把握してからのことです。（経理を担当して経営の勉強をしました）
まぁ、修行時代の最後は好きに修行させてもらっていたことから薄々と気付いてはいましたが…。私の性格的なものもあり、あまり周りのことは気にしていなかったので深くは考えていませんでした。
家柄的にはお坊ちゃんではなくても、夢を追う修行を好きなようにさせてくれたという点では、私はお坊ちゃんなのだと思います。母親は祖母に何度か相談したと聞いたこともあります。金銭面では本当に大変だったことでしょう。
それでも私は両親のおかげで、青春時代はお坊ちゃんとして過ごさせてもらいました。そのあとの人生はお坊ちゃんとはかけ離れた人生だと思うのですが…（笑）
これが「元」お坊ちゃんと考える理由です。
永代和盛の囲碁人生
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