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吹奏楽あれこれ

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吹奏楽に関連したあれこれを書きます。
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2023年2月の記事一覧

「吹奏楽法」(昭和32) における標準編成

 深海善次*1氏が著した1957年(昭和32) 出版の「吹奏楽法」は現在絶版ですが、30年に渡り増刷…

「スクールバンドの指導と運営」

 秋山紀夫*1氏は、、1959年(昭和34)に「スクールバンドの指導と運営」を出版しました。この本…

興部中学校吹奏楽部

 興部中学校吹奏楽部は北海道連盟に小編成の部門(B編成)が創設された1966年(昭41)から3年間…

1955年(昭和30) 出版の「吹奏楽教本」における標準編成

 山口常光*1氏は、吹奏楽の指導や歴史に関する著作もあり日本吹奏楽の指導的立場を長く務めら…

D♭ピッコロ

 ピッコロはフルート*1と同じ運指で1オクターブ高い音を出す楽器です。全長30cmほどの管体は…

中学校吹奏楽部での読譜経験

吹奏楽編成標準化の定着

 吹奏楽コンクール課題曲、バンドジャーナル、ニューサウンズ・イン・ブラスの楽器編成を見てくると1971年(昭和46)頃にそれまで散見されていたホルン(アルト・メロホン)inE♭の楽譜が徐々に消えていったことがわかります。これはニッカン(ヤマハ)のフレンチホルンが各団体に導入され、メロホン(アルト)が使われなくなっていったことと深く関わっていると思われます。それとほぼ同時期に全国各地に毎月およそ10万冊の付録楽譜を配布していたバンドジャーナルの「パート譜のページ数を少なくする」

1956年(昭和31)から1965年(昭和40) の吹奏楽コンクール課題曲

*1 F.D.コフィールド(Frank D. Cofield 1913-2005)「トロンボナンザ」「トランペット・オー…

1966年(昭和41)の吹奏楽コンクール課題曲

 佐藤長助*1氏の「学園序曲」は、オーボエが編成に含まれず、アルトサックスは1パート、トラ…

1967年(昭和42)の吹奏楽コンクール課題曲

 服部公一*1氏の「北の国から」は、トランペットではなくコルネット、ホルンはin Fとin E♭の…

ミュージックエイト

 ミュージックエイト(Music Eight,Inc.)は1965年(昭和40)に設立した吹奏楽や金管バンドなどの…

1968年(昭和43)、1969年(昭和44)の吹奏楽コンクール課題曲

 陶野重雄*1氏の「序・破・急 ト調」、塚原晢夫*2氏の「移り気な五度のムード」、川崎 優*3…

吹奏楽の標準編成 その2

 1970年(昭和45)の吹奏楽コンクールには、外国で出版されていたオラトリオ「サムソン」序曲*1…

吹奏楽の標準編成 その1

 日本全国の多くの吹奏楽関係者が関わる「全日本吹奏楽コンクール」は、今年で第71回の歴史あるビックイベントです。1940年(昭和15)の第1回大会から数曲ずつが課題曲として選定されていて、その編成が日本の吹奏楽の標準編成の一つとなりました。  2023年度の課題曲は、朝日作曲賞募集要項に示された編成に従った作品で、課題曲I「煌めきの朝」は編成Aに従った楽曲、その他の楽曲は編成B(オーボエ等の楽器をオプションとしてその他の楽器と同じ音を演奏する)として書かれています。  吹奏