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市長就任から67週。対話の場を作るときに意識していること。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から67週が経過しました。

先週9月2日から日置市議会定例会(9月議会)も始まり、今週も慌ただしい一週間を過ごしました。

1.自治会単位での草の根対話を開始

私はマニフェストにおいて「すべての自治会で草の根対話会を開催します」と掲げておりました。

コロナ禍で開催について時期を見極めておりましたが、市内全域で176か所にも及ぶことを考えると、あまりに開始時期が遅れてしまうと全て回ることが難しいため、先週ついに最初の一回を開催することができました。

記念すべき第一回は吹上地域坊野自治会での開催でした

9月1日(木)に開催した吹上地域坊野自治会では、「鹿児島市との市境の環境整備を急いでほしい」「道路沿いの草刈りをどうにかしてほしい」といったご要望をいただき、それぞれ今後の対応方針をお伝えしました。

自治会対話においては、市政へのご意見をいただくとともに、各自治会の自慢や強みもお聞きしています。坊野自治会では、地域の皆さんで手作りしている味噌作りについてのお話や、豊かな自然景観についていろいろとお聞きできました。

今後は月10自治会ペースで市内全域を回っていきます。176自治会÷10か所=17月(1年半)というかなりの期間になりますが、各自治会ごとの対話で生まれるアイデアや可能性にわくわくしています。

各自治会の皆様、よろしくお願いします。

2.対話と挑戦の政策企画研究会 始動

昨年は7月からの半年間、職員有志の皆さんと一緒に毎月1回のペースでテーマを持ち寄って意見交換を重ね、最終的に企画書をまとめるというプログラムを運営しました。提案いただいた企画の一部は、早速動き始めています。

今年は昨年の研究会をパワーアップさせて、市が包括連携協定などを結んでいる民間の企業・団体の皆様にもお声掛けをして、より多様な方々と対話しながら市の政策課題を検討する場を作りました。

昨年は「対話と挑戦スキルアップ研究会」としていた名称を、今年は「対話と挑戦 政策企画研究会」に変え、より深く、さらに幅広いテーマで対話し、政策に繋いでいきたいと考えています。

今年度の第一回は8月27日に開催。

こういった対話の場づくりは、じっくりじわじわと組織に効いてくるものだと感じています。結果を焦ることなく、対話の文化を醸成していくために粘り強く取り組んでいきます。

3.対話の場を設計するにあたって大切にしていること

市長職として重要事項の意思決定にあたるタイミングでは出来るだけ早期に判断し、結果を出すことが求められる一方で、対話の場においては結論を急がず、じっくり信頼関係を醸成することが求められます。そのため、いわゆる行政執務にあたるときと、一つ一つの対話の場に立ち会うときとでは、少し自分のなかでの軸足を動かすようにしています。

私は市長に就任するまでの10年間で、県内各地のまちづくりに関わり、各地域での小さな一歩が生まれる現場に立ち会ってきました。まちづくりは、行政「だけ」、民間「だけ」で担えるものではありません。多様な立場の人たちが一歩ずつ歩み寄り、対等な立場でお互いに共感しあいながら話し合いを重ねる中で少しずつ動いていくものだと感じています。

対話の場を設計し、運営するにあたっては、①結果を急ぎ過ぎない、②結論を急ぎ過ぎない、③当事者としての意思や思いを最大限尊重する、といった点を意識するようにしています。

一方で行政のトップとしては、「じっくり対話しましょう」とは言っていられない案件も多くあります。迅速な意思決定が求められる場面や、結果を早期に求められる事案もたくさんあります。

行政執行権者としてのスピード感覚と、対話文化の醸成を担う一市民としての感覚を行き来しつつ、バランスをとりながら市長職にあたってまいりたいと思っております。

今年7月には鹿児島大学 南九州・南西諸島域イノベーションセンターさんのご協力でタウンミーティングを開催しました。こういった場面が一つずつ増えていくことに希望を感じています。

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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高


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