市長就任から68週。3箇所目の日吉地域に引っ越しました。
みなさまこんばんは。日置市長の永山です。
就任から68週が経過しました。
この1週間も様々な行事、会合、打ち合わせなどに走り回る一週間でしたが、今週は引っ越しのご報告を中心にレポートします。
1.4地域に1年ずつ住むことの目的
私は就任前から「日置市内4地域に1年ずつ住み、各エリアの暮らしを自ら体感しながら市政にあたります」とお伝えしてきました。
就任当初に住んでいた東市来地域から吹上地域に引っ越したのが昨年の8月でしたので、1年1か月を吹上地域で過ごしたことになります。
各地域に住むことの目的は、①「住んでみて初めてわかること」を把握することと、②地域の皆さんとご近所づきあいをしながらより深くお話をさせていただくことにありました。
実際にはコロナ禍もあり、ご近所づきあいは限定的になってしまいましたが、「住んでみて初めてわかること」はたくさんありました。
地域課題という意味では、担い手不足に直面する草刈りなどの活動維持の難しさや、地域公共交通維持の困難さに、私自身も一生活者として向き合うことになりました。
一方で、朝夕に散歩しながら見つけた蛍の瞬きや、鬼火焚きで見上げた炎、綺麗な田んぼに映える夕日など、忘れがたい景色にもたくさん出会うことができました。
吹上地域の皆さんにも歓迎していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
2.市長就任後2回目の引っ越し
9月11日(日)に就任後2回目の引っ越しとなりました。今回は吹上地域から日吉地域への転居となり、移動距離はわずか5kmほどです。それでも引っ越しに係る様々な手続き(荷詰め、荷ほどき、電気・ガス・水道の手続き、免許証などの住所変更など)は当然必要ですから、家族にとっても一大行事となります。
また、地域における空き家事情、賃貸物件状況も、自ら住む場所を探す段階になって気が付くこともたくさんあります。
例えば、地域に存在する空き家の多さに比べて、賃貸可能な物件は本当に限定的です。家財道具がそのままになっていたり、所有者さんが年に数回帰って来るときのために貸せないという物件が多いことはよく知られていますが、実際に借り手として情報収集してみると、地域ごとに物件数には大きな開きがあることがよくわかりました。
また、「ここは借りられるかもしれない」という物件が見つかっても、台所やトイレなど水回りの状況から断念せざるを得なかったものもあります。(特に我が家は子どもが小さいこともあり、選択肢を狭めざるをえない部分もありました)
空き家再生は、物件の持ち主だけでなく、地域に住む現在の住民の課題でもあり、これからその地域に住もうと考えている未来の住民の課題でもあるということを痛感しました。
日置市においては、空き家バンク制度を中心に空き家再生のための事業を各種取り揃えています。今後はさらに事業の広報を強化する必要があることを実感した次第です。
3.住む場所を移しながら仕事をする意味
就任後2回の引っ越しを経て、住む場所が仕事や生き方に影響するということを実感しています。
高速道路のインターチェンジまで車で5分、JRの駅もある東市来地域での暮らし、田園地帯の中で豊かな自然に囲まれる吹上地域での暮らし、それぞれの暮らしの基盤は確実に思考に影響を与えます。
例えば、鹿児島市や空港への距離感は、休日の時間の使い方や移動に対する感覚を変えるように感じます。東市来地域に住んでいたころと比べ、吹上地域に住んでいた1年間は明らかに鹿児島市内に行く頻度は減りました。
また、豊かな自然に囲まれて過ごす中で、自宅で焚き火を楽しんだり、朝夕の散歩が大切な時間になったり、生活のリズムを整えるという観点でも大きな変化がありました。
生活圏域の変化によって、消費やサービスの利用頻度や選択肢が変わり、それによって思考が変わるということを身をもって実感できたことは、私にとっても大きな収穫です。
今回の日吉地域への引っ越しによって、また自分自身のライフスタイル・思考・隙間時間の使い方が少しシフトするのを楽しみにしたいと考えています。
コロナ禍は続いているため、地域行事や自治会の集まりなどの開催には制限がかかる状況が続きそうですが、それでも地域の皆さんと出来るだけお話したいと考えておりますので、日吉地域にお住いの皆様、見かけたらぜひ声をかけていただけますと幸いです。
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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。
毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。
永山由高
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