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【Vol.43 ほんとうに?本当に「できなかったこと」は無視していいのか】


「できなかったこと」を無視してもいい理由

「できなかったこと」は無視していいです。もう完全無視、これでOKです。

大切なのは、「どうすれば自己肯定感を高めていけるのか」ということ。そのためには、仕事や学校で「失敗したこと」や「できなかったこと」は、完全に無視しちゃってください。

このように言うと、「本当かな?何か目標を達成するためには、できなかった方を改善するべきなんじゃないか」と考える方もいるのではないでしょうか。

もちろん、失敗から多くの学びはあると思います。僕もそうでした。

でも、自己肯定感が低い状態では自分と向き合えず、成長につながる宝の山にたどりつけないんですね。自分と向き合って新しい行動を見出す思考を、阻害してしまうんです。

見つめるべきは「できたこと」。
これは、自分軸で考えていいですよ。「他人から何か言われた」ということではないんです。自分軸で考えて、「できた」と思ったら、それは「できたこと」なわけです。

なので、「失敗」や「できなかった」ことは、完全無視でいいんです。

タイガー・ウッズの師匠から学ぶ

以前、NHK BSで「奇跡のレッスン ~世界の最強コーチと子どもたち~」という番組を見たことがあります。その番組で、ルディ・デュラン先生がゴルフ部の中学生にレッスンを行いました。

デュラン先生は、タイガー・ウッズを4歳のころから指導していた有名な指導者です。

中学生がいろいろ失敗したり、OBを打ったり曲がったりすると、すごく落ち込んでへこむんですよね。

ある生徒が、「低いフェード(右曲がりのボール)と高いドロー(左曲がりのボール)を打ちたいんだけど、どうやって打つんですか」とルディー先生に尋ねました。

ルディー先生は、
「そんなの必要かい?得意なのは?」
「得意なのは、低いドローです」
「それを活かせばいいよ。自信があるショットを信じて打てばいいんだ」
とおっしゃるんです。

中学生は始め、「ん?」という顔をしていましたが、やっていくうちにどんどん自信がみなぎって、いいボールを打てるようになるんですよね。

このルディー先生も私と同じような考え方で、「できたほうを見る」ということを指導の中心にされていることがわかって、非常にうれしかったのを覚えています。

ぜひ、「できたこと」をしっかり見る、ということをやってみてください。


参照
できたことノート第3章p.93
できたことノートを書くとこんないいことが

月イチ10分「できたこと」を振り返りなさいp.48
「できなかったこと」は無視。
「よし!うまくできた!」は絶対にメモ