見出し画像

【vol.2】言い訳は自己防衛本能だった!傷つきやすい自分を守る「フタ」の正体とは

本当の気持を隠す「フタ」の存在の話です。
私たちは社会経験の中で「本音と建前」を上手く使いこなし
「生きる術」を身に着けていきます。
「私はこうあらねばならない」と思い込んでいる
「心のフタ」があるのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


1章 自分を肯定的に見る効果  その2

1. 本当の気持ちを隠す「フタ」の存在

誕生したばかりの赤ちゃんは、とても無邪気で元気です。
そして、やる気に満ちあふれています。

ところが、大人になるにつれ、
痛い目にあった経験が少しずつ溜まっていき、
うまく生きる術として、心に「フタ」ができていきます。

では、「フタ」とは何なのか。

人の心の中で、
上位部の表面的な心理には「外に見えている自分」
下位部の深層心理には「純粋な心」があります。
その2つを分断しているのが、心の「フタ」の存在です。
「純粋な心」は傷つきやすいので、
このフタが守っているとも言えます。

2.  言い訳は、自己防衛本能

言い訳をしてしまうのは、
自己防衛本能としてこの「フタ」があるから。

表面的には「弱音なんか吐かない強い自分であらねばならない」
と心の「フタ」が守っているので、
「時間がなくてできませんでした」と言い訳をしてしまいます。

でも、心の奥では、
「仕事がうまくいかない。相談できる人がいないよ。助けてー」
という本音の感情が隠れている可能性があります。

「~であらねばならない」という思い込みによる「心のフタ」は、
社会生活での役割を全うするためにあり、
心理学では「ペルソナ(役割性格)」とも言われます。

会社では弱音を吐かないリーダー、
家では優しいお父さん、などの役割を全うするためにこそ
「心のフタ」を作っているのです。

この「フタ」は、
役割を全うする責任感としてはGoodなものですが、
純粋な心と会話するためにはBadです。
なぜなら思考停止しているからです。
フタがあけば、自分の本音と会話ができる。本当の内省ができます。

そこで、どのようにすれば「フタ」が開くのかが重要になってきます。

3. どのようにすればフタが開くのか

そのためにこそ「自己肯定感が高い状態をつくる」必要があります。

そうすると、自分の心に余裕ができますし、
ありのままの自分を受け止めることができます。
自然に「フタ」が開いて、
純粋な心と会話をすることができるということになります。

そして、こうやってみよう!挽回できるぞという気持ちから
新しい行動ができるようになっていきます。

自己肯定感とは、
「自分とは大切な存在であり価値ある人間だと認めている状態」
マイナス面、欠点も含めて、自分で自分を認めている状態です。
「私は私でいいんだ」という心の状態ですね。

これは、単に明るければいいということではありません。
場合よっては周りから見て暗くみえたとしても、
自己肯定感が十分高い状態だってありえるのです。