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【vol.44「できたこと」を見つめると、なぜか人間関係が劇的に良くなってしまうらしい】


「できたこと」を見ると人間関係が良くなるのはなぜか

欠けたところに目が行くのが人間です。

「できたことノート」を読んだ方は、第1章を思い出してください。
子どもがテストで90点取ってきた時に、お父さんお母さんが「惜しかったね、あと10点で100点だったね」と言ってしまう。それは残念ですね、という話をしました。欠点ばかりに注目していると、相手のモチベーションを奪い成長を止めてしまいかねないので、人間関係にも影響が出てしまいます。

一方「できたこと」を見ると、「人間関係が劇的によくなる」というメリットが生まれるんですね。これは、なぜでしょうか。実は、自分自身の「できたこと」を見つめる習慣は、「他者への視点」も変えるからなんです。

職場で学校で家庭で、なぜか人間関係が良くなった人の体験談

実際私のところには、「できたこと」を見るようになって非常に良かったというお便りや感想がたくさん届きます。

職場で、「部下との関係性がすごく良くなったんですよ」という上司の方がいます。

また、「クラス中がすごく協力しあうようになったんですよ」とおっしゃる学校の先生もいました。

あるお母さんは、子どもとの交換日記に「できたことノート」を使ったそうです。そうしたら子どもを見る目が変わって、「こんないい面があるんだということに、たくさん気付けるようになったんですよ」とおっしゃっていました。

ゲームをやっている姿を見て、いつもは「またゲームをやっているの?」と思っていたのに、視点を変えたら、ゲームの攻略にすごく苦労していて、工夫してがんばっている姿に気づいた。こういうお母さんもいました。

他者への視点が変わる条件とは

「他者への視点」を変えられる。これは、自分の「できたこと」を見て自分への視点が変わったから、他者への視点が変わるという順番なんですよね。

自分のことを肯定的に見ると、不思議と「自然に」他の人の良い面が見えるようになってくるんですね。この順番がポイントです。誰かのいいところが見えるようになるなんて、ちょっとうれしくなりますね。

次回は、「できたこと」を見る習慣のもう一つの効果を紹介します。


参照
できたことノート第3章p.93
・できたことノートを書くとこんないいことが

月イチ10分「できたこと」を振り返りなさいp.48
・「できなかったこと」は無視。「よし!うまくできた!」は絶対にメモ