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【vol.51 より良い創造的な行動変容のプロセスと、今のやり方を建設的に疑う3つの自問】



より良い創造的な行動変容のための第一段階とその方法

今回は、行動改革をもたらす思考法「クリティカル・シンキング」について、さらに深く解説します。より良い創造的な行動変容のためには、どのような思考をすればいいのでしょうか。どのような実践をすればいいのでしょうか。順を追って、学んでいきましょう。

自分の行動を見直すために、まず大切なのは「目的」を確認することです。

「できたこと」に対して「そもそも何のためにやっているのか?」と問うことで、「目的」を明確にすることができます。

毎週の振り返りでは、「なぜできたのか?」とノーマルに問うのに対して、
月に1回10分ぐらい、「そもそも何のために」とクリティカルに上位思考の「目的」から自らに問うのです。

例えば、「できたこと」が「毎日英単語を10個覚えた」という会社員の場合。この方には「TOEIC900点を獲得して、海外派遣員として選ばれ活躍する」という目的がありました。

また、「顧客と面談を行って、商品説明をして受注できた」という営業担当者の目的は、「売上目標を達成し、シェアを取り返す」でした。

まさに「できたこと」の上に目的がありますね。

目的の確認が大事である理由

「目的」の確認が、がなぜ大事なのか。それは、目的が明確になることで、「果たして本当に今までのやり方でいいのだろうか」と、「できたこと」に対して疑問が湧くからなのです。

ここでいう「疑問」とは、建設的に「疑う」、前向きに「疑う」ということです。建設的に疑うことで、自分の視野が広がります。そうすると何が起きるのか。脱成功体験、脱前例主義につながっていくのです。

成功体験、前例主義といった、自分が囚われている「思い込み」から脱することができる。「そもそも何のためにやっているのか?」という問いで、そのきっかけが生まれるわけですね。結果、ゼロベースで新たな課題を探れる状態になるということです。

行動変容のプロセスの確認

この行動でいいと、当たり前に思い込んでいた。それを、一旦足を止めて「そもそも、これは何のためにやっているんだろう」「これで十分なんだろうか」「本当は、思い込んでいるだけじゃないだろうか」と自らに問うことで、視野を広げていく。

「そもそも何のためにやっているのか?」この目的思考のための問いが、創造的な行動変容のスタートになります。では、今のやり方を建設的に疑うためには、どのような自問を繰り返したらいいのでしょうか。


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