【vol.37 成長を妨げる思い込みについて】
前回 【vol.36 「経験」を目標達成に活かすには】では、
「できたこと」に着目し「自己肯定感」を高めておくと、
「成長欲求」スイッチが入り「経験」から学ぶことができる。
と、お伝えしました。
「できないこと」に着目してしまう理由
しかし、問題があるんです。
我々は小さいころから、「できないこと」に着目させられ、「人と比較される」環境にいました。
学校の勉強でもクラブ活動でも家庭でも、会社に入ると同期と比べられることがあったかもしれません。
いずれにしろ、「できないこと」の方に着目させられる環境にはあったと思います。そして、「できないこと」を「できる」ようにして成長していくような感覚がありました。
その環境を変えるとしたら、「意識的に自己肯定感を上げる活動」が必要だということになります。
人間には欠けたところに目が行くクセがありますし、環境としてもできない方側を見る状況なので、意識的にやるということがポイントです。
「自己肯定感を上げる活動」を邪魔するものの正体とは
実は、それを邪魔するものがあります。
「ビリーフ」といって、「自分のものの見方や考え方を制限している思い込み」です。自分の成長を阻害する思い込みですよね。
「私はこうなんじゃないか」という決めつけとか、「こうあるべきだ」とか、「私はこういうタイプ」なんていうのもそうかもしれません。
それを取り払うには、「自分をありのままに受け止める」必要があるんですね。
自分のままでいいんだ
自分のありたいままでいいんだ
自分の素がいいんだ
これが大事です。
そのためにも「できたこと」に着目して、どんどん自分のことを好きになっていく。これが大切なんですよね。
自分のことを肯定的に自己認識しているからこそ成長欲求のスイッチが入り、そして経験的に学んでいく。経験から学んで、どんどん前進できることになります。
ぜひ、「行動を変えていく力」を養うためにこそ、自己肯定感と成長欲求に着目しながら「できたことノート」を活用してもらえたらなと思います。
出典
「できたことノート」第2章 p.83
「科学的にラクして達成する技術」p.146
第3章point01 ほとんどの人は「できなかったこと」しか見ていない
「経験から学ぶ」ってどういうこと?