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ワクチン接種と群衆心理

知り合いとコロナの話をしているとき、「なぜワクチンを打つのか」不思議だ、と言う話になりました。
私も、その知り合いもワクチンは打っていません。
日本人は賢いと思っていたが、なぜ治験のワクチンを打つのだろう。
打たないと職を失うサラリーマンが打っているのか。

日本の人口 1.258億人。
国民の8割がワクチンを打っている。(101,443,165人)
2割弱がワクチンを打っていない。
打っていない者の中には子供も含まれますから、自分の意思で打たなかったのは本当にわずかだ。

0歳から5歳が557万人(4.4%)
0歳から11歳が1169万人(9.3%)
0歳から14歳が1493万人(11.8%)

自分の意思で打たなかったのは、10%以下と言える。(約9,400,000人)
日本人は、馬鹿なのかと話したとき、その知り合いは「群衆心理だ」と言いました。

ル・ボン(Gustave Le Bon)の群衆心理(Psychologie des foules)を読むと良いと言いました。

難しい本なので、NHKテキスト 100分de名著が良いだろう。
そのアドバイスを受けて本書を入手しました。

私がワクチンを打たない方がよいと判断し実行できた理由は、集団の中に身を置かず、テレビを見なかったからだと理解できました。
自営で自宅で仕事を行い、上司や部下などの集団の中にいなかったからだとわかりました。

集団が6名程度のグループでもスイッチとなる何らかの「刺激」により「心理的群衆」になり得る。
心理的群衆の中にいると個人が単体で動いていたときには働いていた理性や知性、それぞれの個性はなりを潜めてしまう。それはどんな人にもおこりうるし日常の中で一時的に群衆化する事があると、ル・ボンは指摘している。
群衆中の個人は、もはや彼自身ではなく自分の意思をもって自分を導く力のなくなった一個の「自動人形」となる。

恐ろしい指摘です。
群衆に暗示を与える「刺激」は多種多様であり、群衆は常にそれに従う。
群衆は、弱い権力には常に反抗し強い権力の前では卑屈に屈服する。
四つん這いになった奴隷の心理は、最初は主人が怖くて四つん這いの屈辱に耐えているがやがてそれは苦痛ではなくなり崇拝とも言える尊敬の念を主人に抱く。
日本で暮らしている現代の私たちは、奴隷ではありませんが、群衆による「空気」や政府などの権力に対する服従により次第に群衆として何かに隷属してしまう危険性があるのです。

「自動人形」となり従属状態になつた群衆が、「デマ太郎」の言葉によって自ら治験中のワクチンを打ったのです。
群衆は、正しく推理する力を持たない。
単純化された思想しか受け入れない。

テレビのワイドショーが連呼する悲痛なイメージとテロップが、群衆に暗示を与える「刺激」になります。
ニュースの内容ではなく、「こういう感情を持ちましょう」という悲壮なテロップや感情的なフレーズが別の選択肢を奪い感情を操作する「刺激」になり群衆を誘導する。

言い方を変えれば、どんな言葉を餌として撒けば群衆と化した者の人心を釣ることが出来るのかをマーケティングで調査・研究された結果がこれです。

ル・ボンの群衆心理 お勧めです。

励みになります。