2023/01/16 お金で時間を買う

昨日の記事では、他人のために買い物をするという話をしました。その中で、「お金で時間を買う」というフレーズを使ったのですが、これについて、もう少し掘り下げたくなったので、やります。一応、昨日の記事のリンクも貼り付けますね。

結論から言えば、使い物を1日でも永く使うことなんです。値段とか、ブランドではなくて。ビジネスの世界にも、減価償却という考え方があります。そこでは長期に使うことを想定して、収支の計算をしますよね。
もちろん、個人が使うものですから、その時に手が出ないものを安易に買うのはおかしい話です。無理なローンを組んでまで買うつもりはないですし、似合もしないものを背伸びして買うこともありません。イニシャルコストもなるべく抑えることは前提です。
ですが、それを買ったからには、消耗品でない限りは永く使いたい。
1万円の革靴を毎年買うなら、5万払ってもいいから、たまに直しながらも10年は使いたい。すると、前者では年間1万円なのが、後者なら年間5000円。結果的にお得になるわけですよ。
年会費が1万円の何かに入ることを即決する人はあまりいないと思いますが、少し視点を変えると意外と簡単にそういうことをする人が多いのですよね。

また、日々物を使う中では、必ず、時間の幅のなかにいます。そこで、「なんだかなあ」という1年を過ごしたら、膨大な時間をモヤモヤすることになります。それもあまり心地がいいものではない。毎日のことですから、少しでも快適にしたいものです。
そのためにも、十分に吟味して選ぶ。使う場面の想定を丁寧にする。そして、その時の吟味が嘘のように忘れて、他のことに注力する。これが僕の求める買い物なんです。

ところが、これをできるようにするには、とにかく失敗すること。たくさん、損をすることが第一歩なんですよね。矛盾しています。悲しいけど、これは抗えないように思う。洒落者ほど、センスがいい人ほど、失敗が多いように見受けます。
失敗をするから見えてくるのですよ。自分が選んではならないものがわかってくる。そして、服であれば、似合わないものがわかってくるのですね。よく「結局似たようなものが集まってくるんだよね・・・」とボヤく人がいますが、何も問題ありません。それがその人が1番何も気にぜずに、快適にいられるのなら、つまり、常に一張羅を身につけている気分になるのなら、いいじゃありませんか。
スタイルをたくさん持とうとすると序列が生まれる。必ず、しっくりこないものがある。そこでモヤモヤするなら、じゃあ、スタイルを明確にして、選ばないものを明確にして、常に1番に身を包めばいいじゃありませんか。

こうすれば上手くいく、と嘯いている人が沢山おり、その言葉を受けて、失敗することを恐れている人も多いと思います。僕もしなくて済むならしたくはないです。けどね、買うもの間違えたくらいでメソメソすることもないですよね。そんなに慌てなくともなんとかなりますよ。別にビビる必要もないと思うのです。
大事なのは、「あれは今思えば投資だったんだ。」と嘯くことができるようにすることですよ。「間違えっちゃった、あはは」と笑いましょう。

今日も書こうとしたことと全く違うことを書いている筆者より。

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