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教育のない会社で、組織をつくる覚悟を決めた日

私は現在、株式会社MOLTSというデジタルマーケティングを軸としエージェンシー事業を中心にビジネス展開をしている会社にいる。

2020年3月現在、入社してから丸3年が経った。いちプレイヤーとして入社以来、紆余曲折がありながらも今はCHOという立場で、組織開発をメインとし仕組み作りや採用、PR等「人」にまつわる全ての業務を担い、会社の未来を、自らの手で創り上げていく。

今でこそ組織を牽引していく立場になったが、会社を辞めようとしていた時期があった。自分が会社に属する意味を見出だせずにいたからだ。

不満や疑問があったにも関わらず、自分自身が一切動こうとせず、誰かが会社を変えてくれることを、組織を前に進めてくれることを、期待して待っていった。

今回この場では、3月で5期目に入るタイミングで改めて会社の宣伝を、と思ったけれども、せっかくの機会なので今日はそんな私が変わっていった話をしたいと思う。

MOLTSのカルチャーが私を成長させた

『本当は一人でも生きている奴らがそれでもMOLTSでやっていく』。それが、私達のカルチャーを表すフレーズだ。

創業以来、一貫して「美味い、酒を飲む。」という企業理念を大切にしてきた。美味い酒とは、何かを成し遂げた後に飲む酒のことで、クライアントやパートナーと「成功体験」を祝し飲み交わす酒のことを指す。

「それで本当に美味い酒が飲めるの?」「美味い酒を飲めないんだったら辞めた方がいいんじゃない?」と、社内の至るところで日々合言葉のように企業理念が飛び交う。

そんな一貫してブレない軸をより強固にしているのが、在籍するメンバー全員が自身の数値(利益)を組み立て管理していく「独立採算制」や、社内メンバーで案件の受発注をする「社内売買」などの仕組みである。(※過去に公開したスライドシェアにてMOLTSの仕組みとカルチャーについてまとめています。)どんなメンバーと美味い酒を飲みたいのか?どうしたらより美味い酒を飲めるのか?というように、全ての制度や仕組みは、そのような思想をベースに設計されている。

そんな組織の中心で育ってきたからこそ、誰かが私を育ててくれたというよりは、MOLTSの制度や仕組み、カルチャーのもと勝手に私は育ってきたんだと思う。

そのようなことに気付いた入社2年目の頃は、MOLTSという会社が、とてもおもしろくなったし、何より自分がもっともっと組織を進めていきたいと思った。しかし、同時に、息苦しさも感じ始めていた。

誰かが組織を動かしてくれることをずっと待っていた

経営の要である役員陣が、プレイヤーとの兼任で、本来の業務である未来への投資にコミットできないことは、創業間もないベンチャーにはよく見られる光景だろう。1年前のMOLTSも、まさにそのような状況に陥っていた。

クライアントワークはもちろん大好きだ。美味い酒を飲むためには、喜びを分かち合う相手は欠かせない。しかし、自分たちは何のために成果を必死に追い求めているのかと言えば、理想の世界を実現させるためだ。会社としてやるべきことをやりたいのに、なかなか前に進まない。そんなもどかしい状態に、怒りなのか悲しみなのか、複雑な感情が込み上げてきていた。

そんなことを考えていたのに、私は実際誰にも話せずにいた。

メンバー各々が、美味い酒を飲むために真剣にクライアントとの成果に向き合い、毎日必死だったのを知っていたからだ。それはそれで理念を体現しているし、決して進むべき方向性とはズレていない。

色々と考えた結果、一つの結論を出した。それはMOLTSを去ること。会社にいなくても大好きなクライアントワークは続けられるし、個人でやっても今のメンバーがいなくなるだけで、本質的には何も変わらない。なによりも悶々と悩む日々がもったいない。そう思った。

MOLTSの未来を私が切り開く

退職の意を打ち明けたのは、3期目のちょうど半ばだった。退職自体は基本的にOKだったが、期が終わるまでは自分の責務をしっかりと果たすこと。それが退職をする上で、代表と交わした唯一の約束だった。

退職が間近に迫ったある日のことだった。辞める前に一度飲みに行こう、と誘ってもらい飲みに行った。辞めることを伝えてからの半年以上はとにかく気まずかったし、正直何を言われるのかと気が進まなかった。

しかし、その晩、私は会社に残ることを決めた。代表と話をする中でMOLTSにいる意味は誰が作ってくれるわけでもなく、自分が作り出さないといけないことに気付かされた。出来ることがたくさんあったはずなのに、進まないことを他人のせいにして、NOと言われることが怖くて何もしてこなかった自分を悔いた。

独立採算制というプレッシャーのなかで、一人で成果を上げ続けなければならない孤独と戦っていた、ということにも、この時気付けた。

だが、一人で成し遂げられることなどたかが知れている。だからこそ私達はチームでやっている。私がやりたかったことは、胸がワクワクするようなそんな大きな成功体験を、今のチームで、メンバーで、今のMOLTSで成し遂げたかった。

この会社の次のステージを私が作る。MOLTSの未来を私が切り開く。そう思えた瞬間だった。

組織をつくる覚悟を決めた日

ある日、代表から、「5期目からMOLTSのCHOにならないか。」と提案された。

正直驚いた。自分を育ててくれたカルチャーを、組織や制度に携わるなにかをやっていきたい、そう思っていたけどまさか取締役の話が出てくると思わなかった。

経営者として右も左も分からない状態で、不安かと聞かれば不安しかない。だが、誰よりも組織のために走れる自信と覚悟があったし、逃げていた昔の自分とは違う。何か分からないことがあれば、頼りになるメンバーが私を助けてくれる。そう思えば怖いものはなくなった。

教育がない分、カルチャーや仕組みや制度が人を育てる

それが上手く機能しなければ、うちはうちらしくなくなる。それゆえに責任は重大だし、育てられた分、自分が今度は作って紡いでいく。

そのような覚悟で、私は、MOLTSのCHOになることを受け入れた。

自分たちの常識を疑い、脱皮し続ける組織であり続ける

2020年、会社としては5期目を迎えるタイミングで、CHOとしては1年目の期を迎える。メンバー各々が自らの固定概念に縛られることなく、より美味い酒の水準を上げることをミッションに、採用、PR、仕組み作りの3つを軸とし組織開発を進める。

これまで私を育ててきてくれたカルチャーや制度、仕組みをさらに強固にすることで組織力の最大化をはかる。

そして、2030年、MOLTSは頂の景色を見ながら解散する

一般的に企業は、Going Concernという考えの上に成り立っている。つまり、持続し続けていくことを前提としている。その逆をいくのだから、多くの人が私たちの考え方に対して理解に苦しむことなのかもしれない。ましてや会社がこれからというタイミングで企業活動を終わらせる、ことに対して色々な意見をもらうかもしれない。

しかし、それでもいいと思っている。あたらしい概念はいつだって煙たがられる。

大学を卒業したら就活をしないといけない、女性は家庭に入り男性が働きに出る、誰がその概念を作り始めたのか、でもその概念を作った人がどこかにいて、最初は不思議に思われただろうし煙たがられただろう。それが長い時間をかけて徐々に浸透してきた。ただそれだけのことのように思える。

理解されなくても、MOLTSの活動を見て、「面白そう」「もっと知りたい」と、一人でも多くの人がそう思ってくれるのであれば、それでいいと思っている。私たちの理念に賛同し、一緒に高みを目指す。その想いに応えてくれる、それだけで十分幸せだ。

常に自分たちの常識を疑い、脱皮し続ける。そんなMOLTSらしさを忘れない強い組織を創っていくつもりだ。

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株式会社MOLTSのプランナー

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コメント (1)
エネルギッシュでワクワクするような記事でしたが、一つ注釈を… >メンバー各々が自らの固定概念に縛られることなく という箇所…固定概念は誤用でございます…
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