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続・国から100万円もらってVTuberになる方法②

前回までのあらすじ
「申請の準備はだいたい分かった。実際に申請するのにはどうする?」

準備はできた。書類を作ろう。

では申請になにが必要なのか?
もちろん書類です。書類作りこそお役所仕事の華。
下のリンクにある様式集の中で自分が提出するべき書類を作って送れば申請は完了します
ね、簡単でしょ?
https://www.jizokuka-post-corona.jp/download/

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この中でわたしが(作家が)提出するべき書類として用意したものを選んでいきます。

■全事業者共通の書類
・【様式1】経営計画及び補助事業計画
・【様式2】宣誓・同意書
■状況に応じて提出する書類
・【様式3】月間事業収入減少証明(緊急事態措置影響)

この3つですね。説明していきます。

【様式1】経営計画及び補助事業計画

これがいちばんつまずくやつ。事業計画書です。

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VTuberという事業をなぜ始めるのか事業計画書として説得力のあるものを書きます

A4ペラ1枚が様式にありますが、注意書きに『合計最大5枚まで』となっており、だいたい最大枚数までいっぱい使って書いちゃうことになります。

いちばんたいへんなので詳細な説明は後回し。

【様式2】宣誓・同意書

お役所からお金をもらうときにはつきもののやつです。

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注目したいのは1ページ目の第2項と2ページ目の緊急事態措置が実施された地域です。

簡単に言うと特定の地域の特定の期間に売上30%以上が減収していたら採択されやすくなります

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事業所の住所がこの中に含まれていて、かつこの期間に一度でも減収30%以上があったら喜んでください。政策加点といって、採択されやすさがアップします

わたしはありました。やったね!

その際に必要なのが様式3です

【様式3】月間事業収入減少証明(緊急事態措置影響)

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これに記入して提出することで政策加点をもらえます。
ただし、この政策加点をもらう場合は2021年の売上高台帳と確定申告第一表と青色申告決算書とe-taxの場合には受信通知などの証明も提出が必要です

給付金とかもらった人は「あーあれね」って心当たりあるかもしれませんね。

そういうのが上の様式2に書いてあるので読み飛ばした人は書類不備で不合格にされます
宣誓・同意書とか契約書とかの文もちゃんと読みましょう。お役所はお母さんじゃないので教えてくれません。

さて、長くなりましたがとにかく。様式1・2・3ですこの3つを提出すればOKです

わあいたった3つでいいなんて楽勝ですね!


書類を確実に揃えるためにすること

前回もちょろっと書きましたが専門家に相談する。これがベストです。

まずはお近くの商工会議所に電話して相談しましょう。

必要な書類が揃っているかチェックしてもらえます。わたしはしてもらえました。全国どこでもしてもらえるかは責任取れませんが。

たとえば読み飛ばした宣誓・同意書に確定申告と売上高台帳も一緒に送れと書いてあることを商工会の人は教えてくれたりします
あとe-taxの受信通知も添えてねとかそういうのも。

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参考までに、これがわたしの提出書類をまとめたzipファイルの中身です。
つまりわたしはこれで採択されました。
まあチェックリストにでも使ってみてください。
※塗りつぶし部分は実名が入っています。


経費関係の書類は?

ここまでで経費についての提出書類が無いのにお気づきでしょうか。

経費は書類の提出ではなくて項目を記入することで提出の代わりとするのです。
つまり提出はしないけど書類は作っておいたほうがいいものになります。
わけが分からないよ? わたしも同感です。

先ほどの様式集のページにある申請補助資料というものにあらかじめ記入して、申請の時の記入項目の準備をしておきましょう

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いちばん下のやつです
【申請補助資料】補助金額計算用補助資料とありますね。

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例によってこういうわかりにくいエクセルファイルになってますが、表紙はどうでもいいです。
いちばん下のところ見てください。別のsheetがあります。別のsheetが重要です

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経費入力シートです。このシートは入力見本ですが、3シート目には入力用のシートもあります。

このへんの記入方法も商工会議所は教えてくれますが、入力見本があるので普通に教えてもらわなくてもわかると思います

重要なのは経費を計算してから申請しなくてはいけないということです

つまり使ってからそれを合算して経費に計上するのではなく、事業に必要な機材の全部とその経費の総額は申請する時には見積もりが終わっていなくてはいけないということです。

前回お伝えしたように、汎用品以外のものを経費にするとして、その時に買う機材は全部把握して市場価格も見積もりして計算しておきましょう。

ちなみに経費を申請してから増やしたり区分を変更したりするのには変更承認申請書を出す必要があります。

つまりあとから経費の大きな変動がある場合はまたも書類申請が必要です。ここでバシッと必要な物をきっちり揃えられるところまで確認し、書き出して、それから申請したほうが絶対に良いです。
変更承認申請書はまた審査が入って1ヶ月くらい待たされたりすることもあるからです。

しかし変更承認申請書が必要無い場合もあります。

それは「見積もりより安く済んだとき」です。
つまり実際に買ったら安かったわーと報告した場合は変更承認申請書が無くてもOKですし、実際に交付される額は交付申請した額より安くなるけど実際に払った金額基準で安くされるだけなので大丈夫です。

逆に、見積もりより高い場合でも申請した金額より補助金の額が増えることはありません。

申請する時は必ず機材の定価で計算しておきましょう

我々のような個人事業主が機材を買うときには通販などを利用する時もあり、時期によってセール価格だったりもします。

しかしセール価格で計算して、いざ買う時に定価に戻っていたとしてもその金額は書類申請無しでは承認されません。
逆の場合は大丈夫なのにね。逆の場合は。

……おわかりいただけましたね?


今回のまとめ

申請書類の様式をダウンロードしましょう

必要なのは様式1・様式2・様式3・補助金計算用資料の4つです。

もちろん、減収期間が無かった人なら様式1・様式2・補助金計算用資料の3つですね

※公募要領は当然のように読んでいる前提で話しています。

今回これを読んだあとできることは、経費を全部書き出すことです

使う機材、使うVモデルの外注費。
実際にどれにいくらかけるのか、きちんと算定していましたか?
明日すぐにでもすべて発注できるくらいに、機材や頼むイラストレーターさんやモデラーさんの予算を組んでください。
そして補助金額計算用補助資料を記入済み状態にしてください。

この中でいちばんやっかいで長くなりそうな様式1、いわゆる事業計画書については次回。だって事業計画書はそれくらい書くこと多いから。
そして次回でラストにします。

さて次回については、正直言うとめちゃめちゃ閲覧数というかTwitterのRTが伸びなかったので需要があるのか怪しいですが、ひとまず次回も書こうと思ってます。

事業計画書は説明めんどいので正直書きたくないですが。

ここまでで質問などあればお気軽にコメントしてください。

というところで今回は終わりです。おつかれさまでしたー。

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