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国から100万円もらってVTuberになる方法①

「VTuberになりたい! でもお金が無い!」
そんなクリエイターの背中を押してくれるものがあります。国です。
持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉です。
経費のうち4分の3までを国が支払ってくれます。つまりわたしたちにとっては4分の1になるのと同じです。たすかる。
ということで、その解説をしてみようと思います。

誰でも使える制度ではない。

いちばん多かった質問なのでまずこれを頭に置きます。
まずわたしは「青色申告をしている人」に向けて紹介してます
なので下の3つの回答で先に進む人を減らします。

Q.学生でも/誰でもできますか?
A.できません
Q.元手ゼロでVTuberできますか?
A.できません
Q.すぐに儲かりますか?
A.儲かりません

はい解散! 読んでくれてありがとうございましたー!!
ではこれで9割くらい帰ったと思うので、残り1割の人に向けて本題に入りますね。

自分は使えるのか?

まずは補助金の対象者を見ていきます。

持続化補助金の公募要領にも「丸わかり!小規模事業者持続化補助金」という資料があるのでそちらから引用していきますね。

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つまり作家・イラストレーター・その他のクリエイターはたいてい個人事業主であり、それは”サービス業をする小規模事業者”です。

ではVTuber活動は補助対象事業なのか?
ぶっちゃけそれは「VTuber活動をどう説明するか」というだけの話だと個人的には思います。
ラノベ作家を「文を書く仕事」と言うか、それとも「どんなに離れていても人を喜ばせることができる仕事」と言うか。そういう違いですね。

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”対人接触機会の減少と事業継続を両立させる新しいサービス”
つまりVTuber活動を「インターネットを利用した新しいサービス」として計画書を作ることができれば、それは対人接触機会の減少と事業継続を両立させる新しいサービスと言えます。

なにが経費になるの?

これもすごく多かった質問です。パソコンとモニタはダメです
はいここで帰る人も多いかもですね。

補助金はたいてい「補助事業に使う専用のもの」だけに補助が出ます。
汎用品はダメ、と書いてあるのが定番です。つまりパソコンやモニタなど、事業以外にも使えるものは補助対象経費にはなりません
下の画像を読みたくない人はもう少し下でVTuber活動に必要そうな補助対象経費だけ説明するのでどうぞ。

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この中でVTuber活動に必要そうな経費は2つです

①機械装置等費
⑩委託費・外注費

①機械装置等費

まずは配信に使う機材ですね。オーディオ類とか。

マイク・オーディオインターフェース・キャプチャーボード・配信ソフト・マイクアーム・ポップガードetc...

そのあたりは専用のものと言えるので、補助対象経費にしても大丈夫でしょう。しらんけど。

⑩委託費・外注費

自分に作れないので外注するもの。つまり……

イラストレーターさんに依頼するキャラデザインとLive2Dモデラーさんに依頼するモデリングだ!!!

ここがいちばんお金かかるので、ここが補助対象にならなかったらわたしもやってない。

ともあれ、この2つが補助対象経費にできそうな部分です。
細かいこと言うと他にもできそうなもの、やったほうがいいものはありますがざっくりいくので今回はカット。

最初になにをすればいいの?

とりあえず下のリンクをクリックしてGビズIDを作ってください

GビズID

申請してから取得までに2週間くらいかかるのでとりあえず作っておいてください

申請そのものは簡単に終わります。
しかし書類を電子で作って印刷して実印押して郵送ってなんだそれって感じのシステムなので、ただ待つだけの時間が2週間あります。
お役所仕事!!

いちばん最後にjGrantsという補助金申請用の公営サイトから申請をしますが、この時に使うのがGビズIDというわけです。

で、あと絶対に見ておいてもらいたいというかこれを見ればこんな記事追う必要無いんじゃないかなというWEBサイトがあります。

小規模事業者持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉の特設サイト

じゃ、あとはここ読めばできるわーっていう人はいっぱいいると思います。

でもちょっと待ってください! 専門家に相談したくないですか?

お近くの商工会議所に行ってください

商工会議所にはちゃんと専門家がいます。いなくても紹介してくれます。たぶん。
年会費払えば補助金を受けるときの専門機関の減収証明ももらえますし、地元の市の補助金とかの案内や説明もしてくれます。ちなみにわたしは年会費1万円でした。やっす。
相談相手としてはこれ以上なくリーズナブルだし、行政書士や中小企業診断士にいきなり行くよりずっとおすすめです。

この3つを実行した人はわたしの記事とか全部忘れて良くなります。

すごいな。書くたびにブラウザバックする人を増やそうとしてる。

補助金はいつ支払われるの?

補助金を受け取るまでの流れをざっくりまとめるとこうです。

1.GビズID取得
2.事業計画書を作成
3.申請・審査
4.採択
5.事業実施
6.事業完了報告書を提出・審査
7.交付決定・振込

はい、みなさんが経費の4分の3を振り込まれるまで1年かかりました!

補助金なので経費を支払い、事業を実施して、報告書を提出して、審査を受けて、交付決定されて、そして最後に振り込まれます。
つまり、補助金事業に採択されてもまるまる1年くらいは自腹で払った経費は返ってきません
これが元手ゼロではできない理由です。

タイトル詐欺じゃん! と思ったあなたは賢い。そのとおりです!

だから4倍の値段ふっかけられたりしたら普通に無理だし、もしも「国が払ってくれるんだろ?」ってお支払いをふっかけたりしたら国から審査されますので適正価格でお仕事をしましょう。

補助金はあくまで事業の補助にはなりますが、給付金などと違ってただもらって自由に使えるお金ではありません。

給付金がいかにありがたいものかわかりますねー……。

最後に

という感じで、まずは持続化補助金のさわりというか大枠を説明しました。

この記事はナンバリングしてあるとおり、続きを書く予定があります。

事業計画書の書き方とか、そういうの。

持続化補助金の〆切が第4回は11月10日。第5回が1月12日。第6回が3月9日。

もうほんのちょっとしかないですね。いま出す記事じゃないな。

早めに知りたい人はハートマーク押して知らせてください。早く書きます。

VTuberいっぱい増えたら面白そうだな。みんなもお役所仕事の書類手続きにうんざりしてくれると苦しむの私だけじゃなくなるなという気持ちで書いています。

それではみなさん、できればVの世界でもお会いしましょう。

ありがとうございましたー。

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