無駄なことなんてひとつもない
ちっちゃい子からお年寄りまで、日本の老若男女誰しもが知っているスーパースター、イチロー選手はこう言いました。
全くミスなしでそこに辿り着いたとしても、深みは出ない。
遠回りすることってすごい大事ですよね。無駄なことって結局無駄じゃないって考え方がすごい大好きで、遠回りするってことが1番の近道だと信じて。
この言葉は、今は情報が出回っていて、最新の技術や考え方を一般の人でも知ることができる時代だから、最短で目標までたどり着けることができるんじゃないか?という問いに対してのイチロー選手の答えです。
僕もこの考え方はすごく共感できます。
確かに今は何でも調べればわかります。より遠くに飛ばす打ち方や速く投げる投げ方など。
僕の周りでも常にチェックして、練習で試して動画撮って確認して・・・
その向上心を否定するつもりは毛頭ありませんが、自分の中の軸というのがないようにずっと感じていました。
やっぱりスポーツって時代は変わっても、ひたむきに何度も同じことを愚直に繰り返して、それこそ何度も失敗して、何度も怒られて・・・
それだけ繰り返しやって、ある時自分のモノになるタイミングが来るものだと思うんです。
当然、最新理論を勉強して、その理論を練習することも努力の1つです。
ただ、最新理論なんてすぐに変わります。大学の4年間で新しい技術を何度も聞きました。
理論が変わるたび、付け加わるたび、新しい理論を練習する。
はたして、本当に自分のモノになっていますか?
多少古くても、夢に出てくるくらい、寝てても出来るくらい何度も繰り返し身に付けた技術の方がここぞって場面で強いと思いますし、それこそイチロー選手の言う”深み”だと思います。
DREAMS COME TRUE の何度でもという曲が僕はすごく好きなんですが、そのサビの歌詞が
1万回ダメでへとへとになっても、1万1回目は何かかわるかもしれない。
この精神力や継続力こそスポーツで身に付くものな気がします。
少し話は変わりますが、僕はYouTubeを出しています。
1番最近上げた動画で、小刻みステップという技術を載せました。
良ければ見てみてください。
しかし、他の野球YouTuberさんはこの技術を不要と言っていました。
理由は
「プロとか試合でやってるやついないから」
だそうです。
確かに上手な人は無駄な動きが少なく、歩数が少ない傾向があります。
ですが、これはプロや上手な人の話であって、
何度も練習してバウンドの合わせ方やボールの見方が上手な人だから、打った瞬間にこのバウンドで捕るっていうのを無意識に考えられます。
そのバウンドで捕るための1番無駄のない動きを瞬時にするという複雑かつ経験が求められることができる人だから、歩数が少ないのです。
苦手な人は、この小刻みステップをして自分で合わせるという練習をしなければなりません。
細かく言うと小刻みステップのメリットは多くあるんですが、ここでは割愛します。
上手くなれば小刻みステップはいつの間にかしなくなっています。
ただ、やっぱり小刻みステップを練習すること、言い換えれば正解から遠い練習をすることで上手くなった後も活きてくる場面があります。
それは遠回りを一生懸命遠回りしたからこそできることであることは間違いありません。
スポーツに限らず、正解がゴロゴロ転がっている時代だからこそ、自分の中の大切な軸をなくさずに生きていくことが大切なのかなと思います。
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