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情報を記憶するのではなく、組み合わせが求められる時代

知りたいことは何でもすぐ調べられる時代

ここ一二年ほどまとまった量の文章を書くことが増えました。自分が文章を生み出すプロセスを追っていると、つくづく知っていることではなくて、情報をどうやって組み合わせるのかが大事な時代だなと感じます。

私は株式投資が好きで、株式投資について様々なコラムを書きます。一昔前でしたら、そもそも文章を書くための素材を集めること自体に時間を要していました。図書館にかよう、本屋で本を買う、録画してそれを放送する、有価証券報告書や決算説明会資料(過去分を含む)など、それだけで数日がかりの仕事です。

ところが、今はAmazonなどのオンライン書店でいつでも好きな時間に本を購入することができますし、kindleなどの電子書籍であれは配達の時間を待つことなくすぐに読み始めることができます。

新聞や週刊誌も即座に電子媒体で読むことができますし、気になった情報はさらにGoogle 検索をすれば出てきます。有価証券報告書や決算説明会資料は、会社の公式ウェブサイトを訪れればすぐに手に入ります。

キッコーマンについて調べてみる

たとえば、先日の株式投資虎の穴でキッコーマンを調べようと思ったときに、Googleで検索することにより、すぐにキッコーマンの公式ウェブサイトが出てくるので、同社に関する基本的な知識を得ることができました。

加えて、私はキッコーマンの業績、過去の歴史、面白いエピソード、しょうゆの知識、海外展開などについて調べることにしましたが、ほぼすべてインターネットに情報は掲載されているのです。

業界ごとに必ず専門用語があるので、それを調べたければさらに検索するだけです。醤油づくりの製法など、醤油そのものに関する知識も、検索することでいくらでも出てきます。

ウェブサイトの情報は散らばっていますから、まとまった情報を得ようと思えば、本を読むことがかかせませんが、それとてほぼ電子版で苦労なく情報を仕入れられるのです。

入手した情報をどのように編集・加工していくか

あとはどうやって自分が持つ知識と組み合わせて、まとめていくか、編集していくか。しょうゆの話をするときには、醸造プロセスというのはワインも日本酒も基本は同じということをつけくわたりします。

それぞれの情報は、まとめられることを意図して作られているものではないので、つながりを作るためには自分なりに解釈や補足説明で、その隙間を埋めながら情報を組み合わせていきます。

情報過多の時代にあっても、どのように加工していくか、類似点はどこにあるのか、過去の事例を学ぶとどういう可能性が高いかなど推論していく作業自体は、自分自身で行っていく作業です。

情報を集めて、編集して、加工するというプロセスは調べるだけよりもずっと労力を使いますが、これからの時代はこの能力がますますもとめられていくんだろうなあと思いつつ、株式投資虎の穴の準備をしています。

株式投資虎の穴について


株式投資虎の穴は初心者向けに、株式投資を面白くお伝えするインターネット放送です。オンザボード代表和田憲治氏と、サラリーマン投資家長田淳司が対談形式でお送りしています。

隔週月曜日放送で、次回は10/25(月)20:30~22:00の時間に放送します。次回は、神戸物産(3038)を取り上げます。放送内容の事前告知などはツイッター(@nagata_junji)をフォローしてご確認ください。

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