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子供の頃、将来なりたい職業ってなんでしたか?

この前、株式投資虎の穴の放送で、日本の中学生とアメリカの中学生のなりたい職業ランキングについて取り上げました。男の子は特に違いが顕著で日本はIT系、Youtuberなどの仕事が目立つ一方、アメリカは医師、教師、軍人といった仕事が上位に来ていました。

医師はどの国でも高給取りの代名詞なので理解できるところ。また、普通に仕事をしているだけで患者さんから『ありがとうございます』という言葉をいただく珍しい商売です。

それよりも教師が高いランキングにきているのが注目です。社会経験が乏しい中学生が選ぶランキングですから、誰が見てもお金を稼げそう、または社会的なステータスが高く尊敬されているという職業でなければランクインしないはず。

教師は基本的に公務員ですから、高給取りではないでしょう。とすれば、アメリカにおいて、次世代の子供たちに知識・知恵を伝えていくというのは大変価値があるということだという認識が共有されているのです。

では、なぜ日本ではこのランキングの上位に入ってこないのか?さんざんマスコミ報道で学校の先生の現状、仕事以外にやるべきことが多く、サービス残業になりがちという事実が伝えられるようになり、教師の魅力が相対的に下がっているのかもしれません。

親の学歴も上がり、晩婚化で年齢が高い親が増えてきましたから、保護者とのコミュニケーションにも昔以上に気を使うことも増えてきたでしょう。このSNS全盛の時代ですし、何か不祥事を起こすと一斉に社会的な糾弾を受けることになりますから、いくら気概があっても以前よりも社会的なステータスが下がっている以上、こどもが選ぶ選択肢には上がってこないというのもうなづけます。

それにしても、です。こどもが知っている仕事は、大人よりもずっと少なく、一番身近に接している教師の仕事が格好いい、という学生がそれなりにいてもいいはずです。

そうおもう学生が少ないのは、一体どういうことなのか?子供は正直ですから、細かいことはわからないにしても、なんとなく中学生なりに先生ってなんだか大変そうだ、と見抜いているのでしょうね。

時間はかかるかもしれませんが、なるべく学校の先生の負担が減って余裕ができるようになるにはどうすればいいのか?学校は特殊な社会で、先生になる人も大学を卒業してそのまま先生になる人が多く、社会人経験を十分に積んだ方が増えれば環境は変わるのかもしれません。

私自身を振り返ってみると、格好いい仕事だから学校の先生になりたいと思うことは一度もありませんでした。最も私の場合はなんとなくひねくれた生徒で、淡々と毎日を過ごしているような生徒でしたから、かもしれないですが。

そんなことをつらつらと考えていたら、自分はどんな仕事がしたかったのか思い出してみました。

ところが、特にない。周囲でボランティアなどに取り組んでいる人もいましたが影響を受けることなく大学を卒業する時まで、いや30過ぎてもやりたいことなんて全くなかったのです。日々流されるままに生きてきました。

今となっては文章を紡ぐことの楽しさを知り、今後も知見を深めながらじぶんが生きた証を残していきたいと思うようになったものの、学生時代は何も思わなかった。

ただ、目の前の勉強をして、部活をして、という生活を繰り返していました。じゃあ夢がないって悪いことかな、ともふと考えましたが、そうともいえないですね。

大学まで奨学金を払わずに、無事に卒業できたこと。明るい家庭で育つことができたこと。それだけでもとてもありがたいことだと思います。やりたいことがいつできるかは人それぞれで、早く見つかる人はその道を究めればいいし、見つからない人は淡々と働く。

子供の頃の夢がないといけないということはないし、それが変わっていくことも不思議ではないなあ、と感じた次第です。

皆さんは子供の頃の夢は何でしたか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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