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ツバメ日記 2号店の事情

「は?前回これが最後って言っただろ?」という声が聞こえました。けど良いのです。またしても事件なのです。

タイトルにある通り、今回は2号店のお話です。


3号店のツバメたちが姿を消し、いささか緊張感なく出勤すると、店舗が入居している雑居ビルの前で、ヒナが2羽バタバタしているではありませんか。

「2号店のヒナが巣立つのだな」と、思いつつ、自転車が多い歩道、かつ、その向こうは国道2号線です。これはよろしくありません。

というわけで、雑居ビルの方へ移動させることに決めました。ヒナと国道の間に位置し、歩道の隅へ追いやる作戦です。

巣からでてきたという事は、自由に滑空できなくとも、ある程度は飛べるのです。人が素手で捕まえることは困難でしょう。国道側から追い立てられると、巣のある雑居ビルへと移動するはず。

ところが、なんと言うことでしょう。あっさり保護できてしまいました。これは断じて捕獲ではありません、保護なのです。異論は認めません。

けど何で?飛べないどころか、移動もままならないの?解せぬ・・・。

とりあえず、雑居ビルの2階踊り場に降ろしました。ふむ。良い感じに育っているね。ヒナ吉と大違いだよ・・・。

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「なぜ2Fなんだよ?」と、疑問に感じる方もいらっしゃる事と思います。ですが、ヒナの安全を考えると、ここがベストなのです。いや、元の巣に戻せたらそれが1番良いのですが、とても届きませぬ・・・。2号店は立地が良いのです。


3号店で落下したヒナの仮説を書いた際に伝えたかったのは、こういう図です。トコトコ歩いて自ら最適な位置まで移動しました。

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お越しくださるクライアントさんは、困惑するでしょうけれども、ツバメのヒナに出迎えてもらえるのですから、悪くはないでしょう?

こちらは親鳥(雄)。比較してみると、ヒナはまるっとしていますが、親鳥はスマートでカッコいいですね。

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しばらく観察していると、親鳥は苦戦していました。この程度の落差では不十分、ないよりマシ、程度の様です。

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仕方ないので、今度は1号店へ移動。今は空き家だからいいよね?ちょっと借りるよ。

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その後は親鳥たちも、苦もなく餌をあげていました。めでたしめでたし。ですが、どうして歩道にいたのか不可解です。本当は少し気になっています・・・。

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