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某有名企業の功罪

大抵の場合、一念発起して「ダイエットしよう」とする方は、何らかの運動を始めようとします。

「痩せるには運動が必要」そういう印象があるのでしょうね。無駄だとは言いませんが、間違いなく非効率です。

例えば、体重70kgの人が3㎞ランニングをした際に消費するカロリーは、おおよそ210kcal、50kgの人なら150kcalにしかなりません。

200kcalに相当する食べ物は、食パン(6枚切り)1枚、パスタ(具なし)なら1人前、ご飯だとお茶碗一杯、に満たず8分目程度です。

運動が習慣になると、体力がつき、頭の働きも良くなりますので、一概に比較できるものではありませんが、体重を減らすことを目的とするなら、運動よりも食事管理が重要になるでしょう。

そういうわけで、ダイエットの相談を受けた場合、基本的には運動を進めるのではなく、食生活の見直しを提案しています。

とはいえ、食事管理を持続できるご利用者様は20%に満たないのが現実です。いったん食事を減らし、減量に成功しても1~2ヵ月程しか継続しません。


さて、以下の引用記事をご覧ください。

乳児用食品市場で世界的なシェアを占めるスイスの食品大手ネスレは、欧州で流通する自社の育児用粉ミルクが砂糖無添加であることを誇りに思っている。一方、多くの低所得国で販売されるネスレ製品には大量の砂糖が含まれている。(中略) 調査の結論は明白だった。スイスのヴヴェイに本社を構えるこの多国籍企業は、欧州向けの乳児用食品は砂糖無添加、その一方で低所得国向けの製品には大量の砂糖を加えていた。(以下省略)

swissinfo.ch


何と言いますか・・・絶句しました。

販売する地域により成分を変えている点は、あえて触れませんが、乳幼児に大量の砂糖を与えるのは罪深いです。

砂糖には依存性があるため、いったん習慣になってしまうと、大人でも簡単にやめる事はできません。

幼い頃から、砂糖に慣れ親しんで育てば、菓子類を好んで食べるようになるのも必然です。

理性が発達途上の子供に「健康に悪いからお菓子(砂糖)はダメ」と言い聞かせたところで、思うような結果は得られないでしょう。


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