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燦然と輝く女王たち

ナブラチロワをご存知でしょうか。言わずとも知れたテニス界の重鎮ですが、現役時代も輝かしい実績を誇ります。テニスとは縁のなかった僕でさえ認識していたくらい勇名を轟かせておりました。

ナブラチロワさん、テニスの実力だけでなく、お人柄も素晴らしい。

いや、同じプラハ出身の選手を批判し、日本人を擁護できる人は、なかなかいませんよ。

加藤未唯選手の一件で、ついうっかりチェコを嫌いになってしまいそうでしたけれども、お陰様で踏みとどまることができました。有難うナブラチロワ。

そのナブラチロワさんですが、このような発言も注目を集めました。良くも悪くも話題になりやすいのですね。

四大大会で通算18度の優勝を誇る“女王”マルチナ・ナブラチロワ氏だ。「ちょっとUSTA、女子テニスはたとえ何歳だろうと、落ち目の男子アスリートのためにあるんじゃないのよ」と訴え、「こんなの正しくないし公平じゃないわ。今月の全米オープンでも認められるの? ID(身分証明書)だけで? 私はそうは思わない…」と疑問視した。

何と言いますか、辛辣過ぎて吹きました。痛烈です・・・。


ところで、フローレンス・ジョイナーをご存知でしょうか。

ナブラチロワがテニス界の女王なら、ジョイナーは陸上競技界の女王です(薬物疑惑はありますけれども)。

1988年に打ち立てた女子100M、200Mの世界記録は未だに破られていないのですから、もはやレジェンドと言っても差し支えありませんよね。

ちなみに、記録は以下の通りです。
100M : 10秒49
200M : 21秒34

一方、以下は日本の男子中学生の記録です。
100m:10秒56
200m:21秒18

いかがでしょう? かなり拮抗していることが分かりますよね。単純に身体能力だけを比較するなら、どうしたって男子の方が有利です。それを踏まえて考えれば、ナブラチロワさんの懸念は杞憂とは言えないでしょう。誰もが納得する落としどころが見つかると良いのですが。


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