見出し画像

認知症に対する不安を考えてみる

1)認知症に対する不安

昨年から、「実家の父(母)が認知症かもしれません」というご心配をされる方が急増しました。

外出をはじめ、あらゆる活動に自粛が求められたことは周知の事実です。

これはつまり、他者との関わりの減少を意味しますので、認知症になってしまう、あるいは進んでしまう様な気がしますよね。

さらに、気兼ねなく帰省できる環境ではなくなったため、電話での遣り取りから判断せざるを得ません。

どもったり、要領を得ない発言が増えたりすると、不安になってしまうのも頷けるお話です。

とはいえ、長期間だれとも話す機会がなければ、程度の差こそありますが、若い世代でも対話に支障が生じます。

要するに、電話での受け答えが覚束なくなったからと言って認知症に直結するわけではなく、他者との接する機会が喪失すれば誰にでも起こる現象なのです。

真っ先にやるべきことは、上述した内容をご実家のお父様(お母様)に伝え、少しでも余計な不安を軽減してあげる、それが重要なのではないかな。

以前のように話せなくなったという異変に対して、最も戸惑い、不安を抱えているのは、間違いなくご本人ですよ。

2)歯と認知症の関係

さて、先日以下の記事を目にしました。

【時事通信 70歳で歯20本なら割引 認知症保険で業界初】
第一生命ホールディングス傘下のネオファースト生命保険は22日、70歳時点の歯の残り本数に応じて保険料を割り引く認知症保険を販売すると発表した。契約者が70歳になる年に、永久歯が20本以上残っていれば、保険料を1~3割程度割り引く仕組みで、こうした制度の導入は業界初という。(以下省略)

親不知を除くと、歯は全部で28本ありますので、20/28ですね。

要するに、8本以上失うと認知症を患うリスクが高くなる、逆に言えば、8本までなら、最低限の健康を保てるという考え方もできます。

認知症になるから、歯の手入れができずに健康な歯が減ってしまうのか、歯の手入れを怠ったがゆえに、歯が減少し認知症になるのか定かではありませんが、認知症の人は歯の損傷が目立つのも事実です。

少なくとも、保険会社が割引できるくらいには、認知症と歯の相関関係を示すデータが揃っているという事でしょう。

認知症を抜きにしても、歯は健康のバロメーターになります。

歯に限った話ではありませんが、不具合が起こってから治すのと、不具合が起こらないよう自衛する場合を比較すると、圧倒的に後者が有利なのです。

そういうわけで、早い段階からしっかり手入れをして歯と歯茎を保護し、末永く健康的に活動してくださいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?