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なぜランドセルなのか?

入学式を終えて、しばらくたったこの時期になると、小学1年生の子供を持つ親御さんから「ランドセルが重そう」というお話を聞きます。

最近では、ランドセルの使用は強制ではなくなりつつありますが、周囲の目がありますので「無難に」という理由でランドセルを選択している親御さんは多いでしょう。

そもそも、なぜランドセルなのか調べてみると以下の3点に集約されます。

① 身体に負担が掛かりにくい
② 丈夫で雨に濡れても中が濡れない
③ 転倒した際にクッションの役割を果たす


まずは①から、考えてみます。

手さげの鞄と比較すると、肩に掛けるタイプの鞄は身体に優しいのは本当です。

大人であろうと、相応のものが詰まった手さげ鞄は、身体を歪ませる要因になりますので、成長期の小学生なら尚更影響は大きくなるでしょう。重要事項だと言えます。


次に②ですね。

確かに丈夫で、多少雑に扱っても破損する可能性は低そうです。

とはいえ、ランドセルの上部には隙間がありますので、特別雨に強いかと言われると「否」でしょう。

「雨に強いから傘がなくても大丈夫」などと過信しようものなら、あっという間に教科書は痛んでしまいます。


最後に③を考えてみましょう。

いくら元気がありあまっている小学生といえども、背中から転倒する児童がどれほどいるでしょうか。

僕自身、小学生の頃を思い返してみても「ランドセルがクッションになってくれて助かった!」という経験をしたことは1度もありませんし、そういうクラスメイトを見た事もなければ、聞いたこともありません。

いずれにしましても、③の機能を有効活用できる児童は学年に1人いるかいないかくらいでしょう。

どうしても欠かすことの出来ない標準機能として、拘るべき項目ではないように思えますね。



改めて考えてみると分かりますが、小1と小6では体格がまったく違います。

その6年間で、同じランドセルを使い続けようとするのなら必ずどこかに皺寄せが生じますが、それが入学直後の1年生だという事です。

最近ではパソコンやらタブレットを使用する学校が増えました。

さらには、感染症が流行して以降、授業時間が削られた影響で配布物が増加傾向にあり、ランドセルは重くなる一方です。

そろそろ、なんらかの対策、あるいは変更が必要な時期かもしれませんね。


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