見出し画像

自社ブランドを長く愛してもらえるように「ずるくない方法」で販売したい(転職者インタビュー#1)

インターネットの普及により、EC業界に参入する企業は年々増加するとともに、競争が激化しています。ユーザーにとって選択肢が増えているからこそ、ECサイト運営担当者は、自社ブランドを選んでもらうためのさまざまな工夫が求められます。

そこで、今回は化粧品メーカーから美容機器メーカーに転職した上里さくらさんに話を伺いました。ECサイト運営に携わりたい方や、Web領域における事業会社への転職に興味がある方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

転職を決めた理由は会社の環境と強い縁

ーー今の会社に入社された経緯や、入社の決め手を教えてください。

自分のやりたい仕事であり、会社としての環境に魅力を感じて入社しました。今の会社に転職する際はECサイトにかかわる仕事ができ、その中でも自社で製品を作っているメーカーに入社したいという希望がありました。今の会社であればメーカーとして自社の工場があり、自分がECの仕事をしていく中で世の中に良いプロダクトを発信していけると感じたのが理由です。

あとは、今の会社の選考を進めていく中で、代表と直接面接した際に強い縁を感じたからですね(笑)

ーー強い縁を感じたのですね(笑)

はい、縁を感じたからです(笑)

代表との話や職場環境を踏まえたうえで、自分がやりたい仕事をできると感じたため、希望をもって転職しました。

ーー今の仕事内容について教えてください。

ECサイトの売上を伸ばすために、Webサイト全体の管理をしています。職種としては、Webマーケターが一番近いですね。実際の業務としてはECサイトの管理だけでなく、売上を伸ばすにあたって集客施策も担当しています。

また、自社のコーポレートサイトもECサイトへの流入につながりますので、そのあたりのSEOも行います。その他には、デザインや商品ページの構築など幅広く担当していますね。

高単価の商品を扱うことのやりがいと魅力

ーー今の仕事の面白さや、やりがいを教えてください。

自社の新商品を、少しずつ販売数が増えるように育てていく過程が面白さであり、やりがいだと感じています。

取り扱っている商品がECサイトで販売する単価としては比較的高いため、どのようにすれば購入件数を増やせるか考えなければなりません。最終的には多くの個数を販売できるようにしなければいけませんが、新商品を発売してからいろいろな施策を行うことによって、少しずつ販売個数を増やしていくところにやりがいを感じています。

ーー高単価の商品を取り扱っているからこその面白さや魅力を教えてください

ECサイト上で商品を掲載するだけでなく、個々のお客様とやり取りをしながらWeb上でコミュニケーションをとっていくことだと考えています。

自社の商品として美容機器を取り扱っているのですが、販売している商品の金額が他社と比較して高めです。例えば楽天市場で一番売れやすい美容機器は、単価が1〜3万で設定されていることが多いです。一方で、自社の商品は3倍以上の金額で販売しています。

単価が高い商品を販売することもあり、購入前にお客様と個別にやり取りする機会があります。商品の値段が高くお客様も真剣に悩まれるため、ECサイト経由でお問い合わせをいただくことが多いです。その際に、お客様の相談に乗るような形で商品を販売する機会もあります。

私自身はWeb領域全般を担当しているため、お客様からの声を商品ページに活かしながら対応できる点は、今の仕事における面白さだと感じています。

ーー仕事をしていて大変だと感じることはありますか?

目標の売上を達成できるかわからないときは、プレッシャーを感じるためお腹がキリキリします(笑)

目標の数字を達成できない場合はただ売上が減るだけでなく、商品開発資金が足りなくなるなど、さまざまな悪影響が出てしまいます。自社の計画として売上目標を立てたり、商品の開発資金を用意したりしているため、そこは大変ですね。

ずるくないプロダクトを、ずるくない価格で、ずるくない方法で販売する

ーー普段、どのような想いを持って仕事に取り組んでいますか?

自社のブランドを長く愛してもらえるように、ずるくない方法で販売することを意識しています。もちろん仕事をする以上は、お金の面を踏まえて自分のために働くという気持ちがあるのは事実です。一方で、それだけではなく、できることなら世の中が少しでも良くなるようにと思いながら仕事をしています。

業務の優先順位において、目先の売上目標を達成することは大事ですが、長く行える施策かどうかという点も大事にしています。エステサロンに卸す美容機器という特性上、効果を断言するのが難しいのは事実です。その中でも、お客様に対して真摯に接したうえで「ずるくないプロダクトを、ずるくない価格で、ずるくない方法で販売する」ことを大事にしています。

結局ずるいことをすると、ビジネスは長く続きません。私はもちろん、会社として長く愛されるようなブランドになることを目指しているので、そのあたりは気をつけています。自分たちのことだけを考えているような、ずるい方法はダメですよ(笑)

ーー今後の目標や、取り組みたいことがあれば教えてください。

今後は国内だけでなく、海外のお客様にも商品を届けられるようにしたいと考えています。
これまでは国外向けの販売チャネルがなかったので、日本にいる私たちが海外のお客様に対して、1点でも自社ブランドを知ってもらえるようにしたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?