マガジンのカバー画像

エッセイ

48
大事にしたいこと、考えていること、伝えたいこと…など。
運営しているクリエイター

#性暴力

「ある劇団の会員を辞めた話」のつづき

「ある劇団の会員を辞めた話」のつづき

2022年7月にわたしは
「ある劇団の会員を辞めた話」というブログを書いた。
今回は
その劇団との、その後の話。

-----

わたしは
どうしても納得がいかず
弁護士を介して
やりとりをすることにした。

SNSで晒す方法だってあった。
でも
それは正当な手段ではない
と思い、やめた。
弁護士を介すのが正当だと思ったから。

書面を通じて何度もやりとりをした。

しかし
返ってくるのは、当たり

もっとみる
「偽善者」ーある弁護士の起こした問題に思うことー

「偽善者」ーある弁護士の起こした問題に思うことー

知っている人がそういった類のニュースに出ると
いつもドキッとする。
心臓がいつもより早く脈を打つ。

馬奈木厳太郎氏は
わたしが良く知る弁護士だった。
ある劇団に
わたしがよく出入りしていた時
彼もよく来ていて
お酒を一滴も飲まないのに
誰よりも元気に明け方まで話している姿が
印象的だった。
一緒に朝まで話をしていて、タクシーで一緒に帰ったこともある。

「弁護士」というだけで
すごいなあと尊敬し

もっとみる
ある劇団の会員を辞めた話。

ある劇団の会員を辞めた話。

証拠の何もない話だ。
「あなたに落ち度がある」と言われるかもしれない話でもある。
これを書いても
結局のところ、傷ついて終わりになるかもしれない。

それでも、
わたし自身が前に進むために
何かの形で言葉にしたいと #MeToo 運動の流れの中で
ずっと思ってきた。

2016年から、今日まで
ずいぶん長い時間がかかってしまった。
思い出せないことも
記憶がぼんやりしているところも
当時より増えて

もっとみる
性暴力に軽重の差はないのではないか。

性暴力に軽重の差はないのではないか。

性被害を打ち明けた時
「 キスされたくらいで… 」
「 身体を触られただけじゃないか 」
そんな風に言われたことは、あるだろうか。

SNSを見ていると
ふいに、そういう言葉に遭遇し
それがたとえ自分に向けられていなくても
心がえぐられるような苦しさを感じることがある。

“レイプ( 強かん )と無理矢理されたキスは
同列に並べることはできない
それはレイプ被害者に失礼だ”

と言う人がいる。

もっとみる