ヨーロッパ旅🇧🇬ブルガリア編
フランス🇫🇷スイス🇨🇭からブルガリアに来て10日ほどが経った。
やっとヨーロッパに身体と心が慣れてきた。
やはり、全てが不慣れという環境は、楽しくもあるがストレスもある。
言語が通じない、土地勘もない、何もわからない。
だけど大丈夫。パートナーのりーながいる時は大丈夫。
英語もブルガリア語も少し話せるので、一緒にいれば何も考えなくてもスムーズに楽しめるのである。
だが、りーなは仕事をするためにカフェに行く。
そうなった時は、私の出番になるわけだが、私の言語、土地勘レベルは、2歳である子と全く変わらない2レベルである。
水一つ買いに行くにも勇気がいるのである。
そんな私でも、子を満足に遊ばせるという大切な任務を遂行しなければならない。
スリに合わないかとか、車が突っ込んで来るかもとか、犬が襲ってこないかとか(ブルガリアはやたらとデカい犬が多い)
子が走り回り誰かにぶつからないかとか、アジア人差別をされないかとか、考え出したらキリが無いほど不安要素が出てくる。
そんな父の不安なんてお構いなしに、子は暴走しまくるのである。
だいたい公園に行くことが多いのだけど、1人としてアジア人がいない環境なので、公園という平和な環境でも最初はビクビクしていた。
だから、なるべく頼りになるりーなと、一緒にいたいと思う私であった。
店で注文する時も、買い物や連絡も、何もかもやってもらうため、本当に2歳と同じなのである。
ただし、ビクビクして勘ぐってる分、ストレスが溜まり、文句を言って八つ当たりしたり、やたらと色んな物を食べて飲んで消費したりする、タチの悪い可愛くない2歳である。
そんな暮らしを、1ヶ月ほどしていると、みるみる脳みそが萎縮していくのが分かる。
このままではダメだ。そう私の心が叫んでいる
飛び出せー!
うおー!
朝起きて、りーなの財布から1レバを頂戴して一人で外に出て、コーヒーの自販機でエスプレッソを買ってきた。
これは大成長である。
よくやった!よくやった!と、心が叫び、脳から報酬液がドバドバと放出されて快感に満ちた。
私は誇らしかった。
自販機でエスプレッソを買っただけでこんなに満たされるなんて、旅に出る前は思いもしなかった。
旅ってすごい。
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