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イーフ返し 〜先代の知恵に学ぶ山と畑の土中環境改善の実践〜

4/1日、2日の2daysで名護のマルエスファームにて、イーフ返し、山と畑の土中環境改善を行うことになりました。

---イーフ返しとは?---

イーフ返しとは、17世紀、琉球王朝の蔡温によって説かれた、土壌保全思想です。

畑の傾斜をなくし、アブシ(畦)とイーフ(雨水と養分を溜める装置)をつくり、かんばつの時などに散水したり、養分として畑に戻すこと。それをイーフ返しと言います。


現代の土木、畑設計とは真逆の考え方です。

つまり、今の沖縄の農地設計は、本土式、西洋式であって、沖縄の自然環境に全く適していないやり方です。

なので、赤土が流れ、川や谷、海のイノー(珊瑚礁)が泥づまりしてしまい、イノー生態系(珊瑚、藻類、藻類を産卵場とする小魚、それらを捕食する生物)の減少、高木枯れ、土砂崩れ、洪水など、様々な問題を引き起こしてしまいます。

山んちーねー、海はぎーん、という言葉が沖縄にあります。山を荒らすと海も荒れてしまうという意味です。

山を守ることが、川、海を守ることに繋がります。

そこで、イーフ返しで山も畑も改善できそう!と思い、やってみることにしました。

今回、イーフ返しを実践させてもらうマルエスファームさんの農園は、山と隣接していて、畑と山の境界に谷があります。

そこの谷をイーフ返し改善(泥をすくったり、溝や穴を掘ったり、風を通したり)を行い、土中の水と空気を動かし、大地が深呼吸できるようにしていきます。

イーフ返し改善の時に出た、悪くなってしまった土を、風を通しながら集めた有機物(落ち葉や枝)を使い、腐葉土に再生させ、マルエスファームの苗土や、植栽の時に使ったり、畑に堆肥として使ったりしてもらいます。

また、改善の時に出てきた石なども、マルエスファームの車道部分のケア(ぬかるみ改善)に使います。

自然環境にとっても、人間にとっても良い循環作用が起こるように、先人の知恵と自然の声を頼りに、人間も自然も心地良い環境作りを、参加者の皆さんと一緒に、模索していきたいです。

ゆっくり、確実に、皆さんと一緒に、環境改善、イーフ返しの精度を高めていきたいと思っていますので、これから、月に3、4回ぐらいのペースで長期的に進めていきたいと考えています。

第一回目が

4/1(金) 13:00〜
4/2(土) 9:00〜17:00

となっております!

4/2(土)は、マルエスファームさんによるピザランチ付きです。

4/1日、2日ご参加お待ちしています!


ご参加いただける方は、僕にメッセージください🙌

マルエスファームのご紹介

名護市にて、アップルバナナ、スイートコーン、路地野菜を中心に栽培している、マルエスファームの荘司さん。

旨いもん作りにこだわり、日々トライアンドエラーを繰り返しながら、様々なことにチャレンジしています!

僕自身、マルエスファームで2年ほど働いています!

2日のお昼は、マルエスファームさんがピザを焼いてくれます。

マルエスファームで採れた野菜なども、タイミングが良ければお裾分けしてくれるそうです!
(今の時期はヤングコーン、カボチャ、スナップエンドウ)

それでは、皆さん、やんばるの畑でお待ちしています!

●日程
4/1(金) 13:00〜
4/2(土) 9:00〜17:00(ピザランチ付き)
※雨天中止 

●場所 マルエスファーム
名護市伊差川560 

●参加方法
僕に直接ご連絡ください。

●持ち物 作業着、作業靴(長靴もあるといいです)
あればでいいので、腰道具(剪定バサミ、手ノコ、ハンマー、手鍬など)

●参加費 ドネーション



-----ドネーションのご協力願い-----

これまでは、自費で改善資材や道具を買っていましたが、やはり自費では、限界を感じました。

ですが、改善したい場所、やらなければいけない場所、毎日増えていきます。

皆さんのご協力で、少しでも多くの環境を改善していければと思っています。

ドネーションの使い道。

・改善資材(炭.杭など)  ・改善道具(スコップ、ハンマー、鍬、ツルハシ、カケヤなど)

・交通費 ・講師費(交通費、宿泊費)

ゆうちょから
記号 10020-4
番号 65521751
名義 ナカマスグル

ゆうちょ以外から
普通預金
店名 〇〇八
店番 008
口座番号 6552175
名義 ナカマスグル

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