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日記的なもの 39「シミュラクラ現象的な話」

 人は点が三つあれば、それを「顔」と認識してしまう。「シミュラクラ現象」と呼ばれる脳の働きである。

「∵」
 三つの点。これだけで人は、「顔」を認識する。
 AIによる顔認証も、これの発展形に近い。

 心霊写真と呼ばれるものの中には、この現象による錯覚であることが多い。
 特に多いのが木のうろや影によるシミュラクラ現象だ。年輪なども見ようによっては人の顔に見えるし、煙草の煙や水面の波も見えることがある。
 面白い例だと下記のようなものもある。

 このシミュラクラ現象を利用した錯視もある。
 有名なものでは歌川国芳の浮世絵があげられる。

 目と口さえあれば、人の顔に見えてしまう。人間の脳はそのようにプログラムされているのだから、これはもはや撮った写真に人の顔のようなものが見えるというのは仕方のないことなのかもしれない。

 だから、近所の廃屋で見た人らしきものも、シミュラクラ現象であり、見間違いに違いない。きっとそうだ。

 そうであれ。

 そうであって欲しいなぁ……

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