「J型はツッコミが多く、P型はボケが多い説」を深掘りしてみた

以前、こんな記事を書きました。

この記事のまとめで、J型はほとんどツッコミ、P型はほとんどボケと書いたのですが、果たしてそれは正しかったのだろうか、と思ったので今回、検証してみることにしました。

検証にあたり、この世で最もボケやツッコミに熟練している人間とは誰かと考えた時、やはりお笑い芸人が思い浮かびます。

その中でも「この人のボケ/ツッコミは面白い」と定評のある、ボケ特化型、ツッコミ特化型タイプの芸人には、J型はほとんどツッコミ、P型はほとんどボケという仮説が高い精度で当てはまるはずです。

分かりやすい例を挙げるとすれば、千鳥の大悟はボケ特化型でしょうし、くりぃむしちゅーの上田はツッコミ特化型です。

というわけで、そういう特化型の芸人のMBTIタイプを、いくつかのサイトを参考に調べていきます。（自分でタイプ判定してしまうと、無意識にこの法則に沿った結果にしてしまいそうなため。今回は、googleで「芸人の名前　MBTI　タイプ」と検索して出てきた上位５つのサイト※の中で、最も判定された数が多かったタイプを、その芸人のMBTIタイプとします）

※MBTIを考察している個人サイトを対象とし、掲示板のような不特定多数が雑多な意見を出し合うサイトは対象外とします。

ダウンタウン松本

コンビ内での役割：ボケ
MBTIタイプ：ISTP（4サイトでISTP判定、1サイトでINTJ判定）

まずは現代のお笑いを生みだした男である、ダウンタウン松ちゃんです。
聞き手の頭の中で絵を想像させて笑わせるという、想像力の必要な高度な笑いを発明したのは松ちゃんだと個人的に思っています。言うまでもなく天才ですね。

ダウンタウン浜田

コンビ内での役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ESTJorESFP（2サイトでESTJ判定、2サイトでESFP判定、1サイトでESTP判定）

松ちゃんのボケを最大限に引き立てるツッコミの浜ちゃん。
ESTJ派とESFP派が分かれ、いきなり私の仮説がグラついてきました。
とはいえ、天然エピソードも結構ある浜ちゃん。
P型っぽい部分もあるのかもしれませんね。

ビートたけし

コンビ内での役割：ボケ
MBTIタイプ：ISTP（3サイトでISTP判定、2サイトでENTP判定）

若い頃はツービートの早口毒舌漫才のボケ役としてものすごい人気だったビートたけし。正直、今は映画監督や文化人としての顔が強くなりすぎてお笑いのイメージは弱いですが、やはり元々漫才でボケ担当だっただけあって、P型判定ですね。

明石家さんま

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ESFP（５サイトでESFP判定）

全サイトESFP判定という、私の仮説と真逆の結果です。
明石家さんまは一人でボケもツッコミもこなすところはありますが、ここまでESFP判定に偏るとは、という感じです。

島田紳助

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ENTJ（３サイトでENTJ判定、２サイトでESFJ判定）

こちらは明石家さんまと違い、私の仮説通りの結果になりました。
島田紳助は基本ツッコミですが、ボケ的な発想もするので器用な人だなぁという印象があります。昔やってた松本紳助、面白かったなぁ…。（遠い目）

くりぃむしちゅー上田

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ESTJ（2サイトでESTJ判定、1サイトでENTJ判定）

個人的には、ツッコミ特化型の最も分かりやすい例がくりぃむ上田です。もはや誰かにツッコむために生まれてきたと言っても過言ではないと思うんですよね、この人。

残念ながら、3つしか判定しているサイトが出てきませんでした。しかし、全てJ型という結果でした。くりぃむ上田がちゃんと仮説に当てはまっていたのは嬉しいです。

くりぃむしちゅー有田

役割：ボケ
MBTIタイプ：ENTP（4サイトでENTP判定、1サイトでESFP判定）

ツッコミ特化型の頂点にいるくりぃむ上田ほど振り切れてはないですが、有田もかなりのボケ特化型だと思います。つまりくりぃむしちゅーは特化型同士の最強コンビです。（というかここにコンビで名前が出てくる人たちは、みんな特化型同士の最強コンビです）

P型で全会一致ということで、個人的にも異論はありません。突拍子もないボケを言うあたりがENTPっぽいですよね。

ブラマヨ吉田

役割：ボケ
MBTIタイプ：見つからず（5chにINFPという書き込みが2件あり）

妄想を爆発させたワールドに、屁理屈で相手を巻き込むブラマヨ吉田。この人も、くりぃむ上田のツッコミ特化型と同じくらい分かりやすいボケ特化型です。

残念ながら、個人の考察サイトは見つけられませんでしたが、吉田の自意識過剰なところがボケになるあたりとか、INTP寄りのINFPっぽいなぁと思います。

ブラマヨ小杉

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：見つからず（5chにESFPという書き込みが1件あり）

妄想と屁理屈でこねくりまわされた吉田のボケを、世間に伝わるように分かりやすくツッコむ小杉。M-1で優勝した年の決勝ネタの爆発力はすごかったなぁ、と覚えています。

個人的にはブラマヨ小杉はESFJなのですが、今回は5chのESFPという書き込みのみなので、ノーカウントです。（最初に書いたように、掲示板の書き込みはカウントに入れません）

サンドイッチマン富澤

役割：ボケ
MBTIタイプ：見つからず（5chにISFPという書き込みが1件あり）

人の意表をつくようなボケが特徴的なサンド富澤。ボケの裏切りの角度というか、そういう部分に対するセンスが並外れているイメージがあります。

こちらも残念ながら考察しているサイトが見つかりませんでした。個人的にはISFPとISTPの中間くらいな印象があります。

サンドイッチマン伊達

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：見つからず（5chにISTPという書き込みが1件あり）

ツッコミの声やタイミングが抜群のサンド伊達。サンドイッチマンの二人は、笑いの精度がとにかく高いイメージがあります。「面白いこと」を「面白いタイミング」「面白い言い方」で言える、全部90点以上とってくる秀才タイプというか。

残念ながら考察しているサイトは見つかりませんでした。個人的にはENFJと予想。

千鳥大悟

役割：ボケ
MBTIタイプ：ESTP（1サイトでESTP判定。5chにISTPという書き込みが1件あり）

キャラの濃い人物に憑依し、そのキャラにフワッとした面白ワードを言わせる世界観を得意としている印象があります。個人的にも分かりやすくESTP判定。

千鳥ノブ

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ENFP（1サイトでENFP判定。5chにENTPという書き込みが1件あり）

大悟と同じようにフワっとした面白ワードを使ってツッコむことで、千鳥の世界観を分かりやすく伝えている印象です。個人的にもENFPだと思っています。あれ、仮説と違う結論になってしまった。でもノブのツッコミってちょっとボケ風味ですよね。

爆笑問題太田

役割：ボケ
MBTIタイプ：ENTP（2サイトでENTP判定、1サイトでINTP判定）

場を荒らす破天荒なボケといえば太田です。この人もボケ特化型の極致にいる人物だと思っているので、仮説が当てはまって嬉しいです。この人はボケた後の照れた顔が、それまでの破天荒を許させるような可愛げになっている気がします。たまにやりすぎな気もしますが…。

南海キャンディーズ山里

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ENTP（2サイトでENTP判定）

ツッコミのワードの豊富さは恐らく日本一であろう南キャン山里。ワードセンスの天才と評されることも。残念ながら仮説には当てはまりませんでした。若林と同じで「コンビの頭脳だからボケの発想もできるP型と出ても仕方ない説」でなんとか逃げ切ろうと思います。

ハライチ澤部

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：ISTP（1サイトでISTP判定。5chにESFPという書き込みが1件あり）

若手のころからツッコミとして頭角を現していたハライチ澤部。ツッコミ特化型の一人としてやはり外せないので入れました。個人的にはESFJとESFPの中間くらいという印象です。仮説当たらずですね。

博多華丸・大吉

役割：ツッコミ
MBTIタイプ：見つからず（5chにINFP、ISTJという書き込みが1件あり）

個人的にいつも面白いツッコミをするなぁ、と思っている人。
ツッコミにいつも感情の機微が乗ってて、思わず笑っちゃうんですよね。多分、Fiが強めの人だと思うので、INFP判定。

結果発表

7勝、4敗、1引き分け、5見つからず

うーん、いまいちな結果ですね…。
ただ、ここに挙げた人たちは芸人界のなかでも頂点に近い位置にいる人たちなので、基本的にはボケとツッコミどちらも高レベルにできる人達なんだと思います。（言い訳ですね。笑）

ただ、やはり自分の中ではJ型はツッコミ、P型はボケという大まかな傾向はあると感じています。例えば千鳥のノブの「クセが強いんじゃぁ！」はツッコミですが、ちょっとボケ風味でもありますよね。だからP型っぽくもあるというか。

あとは、芸人のなかでもコンビ両方ともＪ型とか、Ｐ型な人たちもいると思うのですが、例えば両方ともＪ型のコンビだと、二人で会話している時にお互いにツッコミながらの会話になりがちだったり、他の芸人と絡むときに、本来ボケ役なはずの人までツッコミ役に回っていたりする気がします。

そして興味深いのが、今回外れた4敗はすべて「ツッコミだけどP型」なんですよね。「ボケだけどJ型」はいなかった。（というかJ型と判定された人自体がかなり少なかった）もしかすると、P型のほうが発想が自由だったり、思考が柔軟だったりして、お笑い芸人に向いているのかもしれません。