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THE FIRST SLAM DUNK

※ネタバレなしです。

僕は、原作をリアルタイムにジャンプで読んでいた。
「第一部完」のあとコミックスを読み返して、それまで毎週「普通に面白い」と思って読んでいた作品が、繋げて読むと実は「とてつもなく面白い」作品だったと気付いた。

リアリティのある動きと表情、コマもセリフも多いけど実は一瞬の出来事だった思考と判断や心理描写など、画力の高い作者が、漫画だからできるスポーツの表現を突き詰めた、このジャンルの最高到達点だと思った。

なので、アニメ映画を作ると知った時は、嬉しさと同じくらい不安もあった。何度も繰り返し読んでいる「スラムダンク」だから、脳内では自分のイメージする動きが出来上がっている。納得できない動きだったら嫌だなと思っていた。テレビアニメ版を観ていない理由がそれだからだ。

今回、監督・脚本を原作者の井上雄彦が務めるので、信じた。
細部にまでこだわった、丁寧な作品になると思っていた。
実際になっていた。
ボールの回転、指のかかり、足の向き、何気ない動作も噓くさくなかった。
三井の顎の傷もちゃんと描かれていた。

テレビアニメ版を観ていないので、キャラの声に先入観は無いし、声優の名前を見てもわからないけど、桜木花道役の木村昴だけは知っていた。
ドラえもんのジャイアンで有名だから。
「ジャイアンじゃん!」と思ってしまわないか不安だったけど、大丈夫だった。声優の演じ分ける能力って凄いんだな、と思った。

今回は宮城リョータの物語をメインにしたって事は、今後の展開として、
三井寿、赤木剛憲、流川楓、桜木花道と続いていくのかな?
各キャラの名場面、名セリフを温存しているのは、その為かな?
だとしたら、すごく楽しみだ。

とにかく、映画館へ観に行って良かった。


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