マリノス、大人なしぶとさに感動

記事の初公開日:2014年 09月 01日

8月最後の日曜日、朝からFマリノスとヴェガルタ仙台の録画を見た。
得点源のラフィーニャと斉藤学を欠くマリノス、バンゾーも欠場かという噂が流れていたが、先発メンバーにあの独特の銀髪を見て、ホッとした。
毎回感じるが、ヴェガルタのカントリーロードは心を震わす。みちのくのチームとカントリーロードがぴったりで、Jの応援歌でも秀逸ではないかなあ。
しかし、マリノスも負けていなかった。ウイアーマリノスが力強く響く。
どちらもマイナーコードの曲なので、両方が聞こえても雑音にならない。

ゲームも素晴らしかった。
激しく熱く気持ちが入ったゲームだが、アンフェアなプレーは少なかった。
マリノスはだれも消極的なプレーをしていない。
集中しているので、俊輔の七色の選択肢のパスにきちんと反応してゴール前に攻め込む。
止まっている選手がいないのでボールを持つとすぐにパスの出しどころを作れるし、なにしろ「どこでも俊輔」(マリサポの友人の感想から引用)と言う武器があるので預けて安心して走れる。
少し前までセットプレーで失点し、得意のはずのセットプレーで得点できなかったが、この試合は違った。
栗原のジャンプ力にはいつもビックリさせられるが、とにかく高い!そこから打ち付けるようなヘディングでキーパーの脇を抜いた。
競り合った相手の肘が鼻に当たって激しい鼻血を出しながらのたうち回っていた兵藤くん、それでも終盤まで献身的なプレーを続けていたけれど、本当に大丈夫だったのかな、心配。彼がいないと俊輔のユーティリティ度が大きく狭まるからなあ。
小椋くんとまちこ、凄いダブルボランチ、頭がいいし大人なしたたかさ。
キーパー哲也のセーブは堂々と正面で受け止める。大きく開いた手で仁王立ちして目の前の敵のシュートを顔で止めたのはまるで弁慶の仁王立ちのような凄まじさ。
翔くん、しっかりと闘っていた。ラフィーニャもいいが、翔くんも使い続けて欲しいなあ。
アディショナルタイムのセットプレーから下平選手のヘディングゴール。俊輔、蹴ったとたん両手突き上げてガッツポーズしてなかったか?蹴った瞬間にぴったりあったのがわかったのか、俊輔の視野の広さやプレーの選択肢の多彩さ、パスの種類の多さに感嘆する解説の玉乃淳さんが「どらえもんのポケット」みたいだと言っていたのが言い得て妙。
玉乃さんの解説はほんわかして間合いが独特で批判も多いが、この試合のように質の高い試合は、変にいろいろ技術や戦術を解説する人より、玉乃さんのように良いプレーに感動する人の方が見やすい。それぞれの選手やチームのプレーの意図がしっかりしていて分かりやすいので私のような素人でも実況だけで十分だから。
何度も見返したいゲーム、もちろんDVDにして保存版。

こんな満足満足な試合を見て、気持ちを高めて、いざVファーレン長崎の応援に!
Vファーレンの試合とマリノスの試合、比べたらいろんなことが見えてきた。

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